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「だっておかしいじゃない。こんなに何も食べられないなんて」
「医者も頻繁に来るしね。なのに私たちにはなんの説明もないし…」
「まだ周りに話せる段階じゃないでしょ。祝言も挙げてないのよ？」
「でも確かに涼介様、毎日のように屋敷に来てたもんね…」
「仲が良いとは聞いていたけどねぇ」
「やだ！最近の若者ってこれだから！」
下品な笑い声がぐるぐると頭の中に響いてくる。
さっきあの部屋に入った時、涼介様の手は彼女の頬に優しく触れていた。
そうだ、そうだった
愛しい人はもうすぐ、私じゃない人と結ばれる。
ううん、正確にはもう、結ばれている…
ふと、自分の荒れた醜い手の甲が目に入った。
こんなにみじめな生活をしている一方で、
大きな屋敷に産まれて、なんの不自由もなく生きて、涼介様と結ばれる人生があるのだ。
あぁ、駄目だ。くらくらと目眩がしてきた。
「菊乃？怠けてるんじゃないわよ？」
菊乃「っ……、」
持っていた箒を思わず床に投げつけた。
ずっと我慢していたものが、自分の中でぷつんと切れた感じがした。
「ちょっと、菊乃！」
先輩の声なんて構わず台所を飛び出した。
手に入らないのなら、いっそ、私の手で…
ぐるぐると真っ黒い思考が私の中に生まれ始めていた。
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ばぶてり - とりあえず今出ている分まで全て読みました。すごく物語を作るのが上手く違うのも読みたい！と思って他の作品も見に行ったらまさかの前に読んでいた作品のほとんどが作者様でした。今まで色んな人の作品を読んできましたが、この作品が1番好きです。応援してます！！！ (2020年8月23日 9時) (
レス) id: 9d1b03072c (このIDを非表示/違反報告)
° * 。いのくま。* ° - 待ってました！現実世界、お疲れ様です！慧くん、どうなっちゃうの…？！というハラハラが止みません！最終話を読んでも感動で胸一杯になると思います。ちゃみ様の小説の世界観が大好きです！そして小説も！はな壱もんめ！ラストスパート、頑張ってください！ (2020年6月29日 1時) (レス) id: e41447f8a9 (このIDを非表示/違反報告)
この(プロフ) - 待ってました！！読んでるだけ自分が主人公になったような感覚になり、ハラハラドキドキしてます！！この時期いろいろと忙しいかと思いますが無理をなさらずちゃみさんのペースでゆっくり書いてください！上から目線な感じになってすみません、楽しみに待ってますね！ (2020年6月29日 0時) (レス) id: 2ec27d7b3e (このIDを非表示/違反報告)
伊野尾様Love.@七星 - 伊野尾様はこれからどうなるのか…涼介様はどうするのか…夢主cはどの道を進むのだろうか…。伊野尾様はそのまま素敵で涼介様は夢主cを想っているのが凄く伝わるし…。結末、楽しみにしておりますっ！ (2020年6月8日 15時) (レス) id: e41447f8a9 (このIDを非表示/違反報告)
伊野尾様Love.@七星 - お久しぶりです！この自粛中お引っ越しをしまして、ネット工事ができず…むずむずしておりましたw久しぶりにみたちゃみ様のはな壱もんめ！感動して涙が溢れましたw (2020年6月8日 15時) (レス) id: e41447f8a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃみ
| 作成日時：2020年5月1日 0時
