＊ ページ22
「涼介様…！A様は一体どこに…！」
涼介「…幾松さん」
振り返り、青ざめて腰を抜かしている彼女に、努めて落ち着いた口調で伝えた。
涼介「今、ここで見た出来事は全て、口外しないでいただけますか」
「は…？な、何故…」
涼介「Aは、」
こんな運命ってあるか？
倒すべき宿敵が、
よりによってAと…
思わずその紙切れをくしゃりと握り潰した。
涼介「夜明けまでに必ず、俺が連れ戻します…！」
「お待ち下さい、涼介様！」
.
屋敷を飛び出したものの、2人の居場所に当てがある訳ではなかった。
一度屋台街に戻ろうと足を進めた時、
手の中に残っていた紙切れから伝わる妖気が、少しずつ強くなっていく感覚があった。
それは方向によって少しずつ変化していて、
微かな感覚を頼りに、妖気の強まる方向を目指して歩いていく。
.
涼介「ここは…、」
辿り着いたその場所で、長い階段の先にある鳥居を見上げた。
もう手の中の紙切れはびりびりと痺れるくらい強く反応している。
.
『へぇ、じゃぁ子どもの頃はよくここで遊んでたんだ』
『そうそう。懐かしいな…』
.
Aと初めて街へ出掛けた日、一緒に訪れたあの神社。
この前感じた、この神社が放つ"気"とはまた別に、
もう一つの強い力の存在を感じ、全てを悟った。
間違いない。あの2人はここにいる。
腰元の刀の柄を握り直し、階段を駆け上がった。
今夜ここで全てを終わらせようと、
胸の奥で誓いながら_______
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ばぶてり - とりあえず今出ている分まで全て読みました。すごく物語を作るのが上手く違うのも読みたい！と思って他の作品も見に行ったらまさかの前に読んでいた作品のほとんどが作者様でした。今まで色んな人の作品を読んできましたが、この作品が1番好きです。応援してます！！！ (2020年8月23日 9時) (
レス) id: 9d1b03072c (このIDを非表示/違反報告)
° * 。いのくま。* ° - 待ってました！現実世界、お疲れ様です！慧くん、どうなっちゃうの…？！というハラハラが止みません！最終話を読んでも感動で胸一杯になると思います。ちゃみ様の小説の世界観が大好きです！そして小説も！はな壱もんめ！ラストスパート、頑張ってください！ (2020年6月29日 1時) (レス) id: e41447f8a9 (このIDを非表示/違反報告)
この(プロフ) - 待ってました！！読んでるだけ自分が主人公になったような感覚になり、ハラハラドキドキしてます！！この時期いろいろと忙しいかと思いますが無理をなさらずちゃみさんのペースでゆっくり書いてください！上から目線な感じになってすみません、楽しみに待ってますね！ (2020年6月29日 0時) (レス) id: 2ec27d7b3e (このIDを非表示/違反報告)
伊野尾様Love.@七星 - 伊野尾様はこれからどうなるのか…涼介様はどうするのか…夢主cはどの道を進むのだろうか…。伊野尾様はそのまま素敵で涼介様は夢主cを想っているのが凄く伝わるし…。結末、楽しみにしておりますっ！ (2020年6月8日 15時) (レス) id: e41447f8a9 (このIDを非表示/違反報告)
伊野尾様Love.@七星 - お久しぶりです！この自粛中お引っ越しをしまして、ネット工事ができず…むずむずしておりましたw久しぶりにみたちゃみ様のはな壱もんめ！感動して涙が溢れましたw (2020年6月8日 15時) (レス) id: e41447f8a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃみ
| 作成日時：2020年5月1日 0時
