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貴久「俺パスタにする!あ、やっぱピザも食いたい…」
A「どっちも頼んじゃお」
貴久「いぇーい!Aどれが良い?シーフード嫌でしょ?」
A「うーん、できれば」
貴久「じゃぁペスカトーレ以外だな、あと辛いやつもナシだな」
A「うん、」
.
私の食べ物の好みを熟知している貴くんは、なんだかんだ言って私の好きなメニューばかりを頼んだ。
…付き合ってた頃も、そうだったなぁ。
私の気持ちを汲み取って優しくしてくれるのは、別れてからもずっと変わってない。
ふと、忘れかけていた彼との日々を思い返し、胸の奥に甘酸っぱさが広がった。
.
.
貴久「は〜、うまかった〜!」
2人で食べるには頼みすぎじゃない?というくらいテーブルの上がお料理でいっぱいになったけれど、
そんな心配は無用だったみたい。
A「相変わらずたくさん食べるね〜貴くん」
貴久「えー?今日はフツーだよ、まだいけるよ」
しれっと笑ってグラスを傾ける。
肌艶の良い頰がにこ、とほぐれた。
貴久「あ、ちょっと待って、電話」
A「ん?」
ふと彼がポケットからスマホを取り出して、
いい?って目配せ。
どうぞ、って笑ったら、彼はスマホの画面をタップしながら席を立った。
.
貴久「ごめんごめん、」
A「全然だいじょーぶ。彼女?」
貴久「そーそ。明日会う予定だったんだけどさ、シフト変わったらしくてさ」
確か、同じ職場の後輩だったかな?
少し前から付き合い始めたっていう、年下の彼女。
A「悪かったなぁ、今夜は、貴くん借りちゃって」
貴久「んー?まぁいーじゃん、打ち合わせなんだし」
彼の動きに合わせて、少し伸びてきた前髪が揺れる。
彼女の話をする時の貴くんは、いつも柔らかい表情がさらにゆるむの。無意識なんだろうな。
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いく(プロフ) - 完結おめでとうございます。2人のお話が大好きです。もう一度出会えてここまでこれたのもとっても嬉しいです!! (2019年9月5日 16時) (レス) id: bf142477e0 (このIDを非表示/違反報告)
みーな(プロフ) - 終わってしまった!大好きな2人のお話だったので嬉しさと淋しさでいっぱいです。素敵なお話を共有させていただいてありがとうございました!また、この2人にも新しいお話にも、近い内お会いできる事を楽しみにしてます!最高でした!! (2019年9月5日 11時) (レス) id: 0f82e6a95a (このIDを非表示/違反報告)
Minami(プロフ) - こんなにも素晴らしいお話を書いてくださりありがとうございます!大好きです。ぜひ続編書いて欲しいです! (2019年9月5日 10時) (レス) id: 2aa9c6ae3e (このIDを非表示/違反報告)
侑和姫(プロフ) - 終わって欲しくないです!未来の話とかたくさん書いて欲しいです! (2019年8月27日 17時) (レス) id: c8a348212a (このIDを非表示/違反報告)
ちょん(プロフ) - 2人の子供の話とかずっとこのお話読んでいたいです! (2019年8月19日 7時) (レス) id: ddb27fd106 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃみ | 作成日時:2019年4月9日 23時