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あまりに突然の展開に、思考が追いつかない。
息が止まりそうになるのをどうにか飲み込んで、やっと声を絞り出す。
A「どうしてここに…?」
慧「…大ちゃんが」
A「大ちゃん?」
慧「…あとで話す…!」
A「…?」
雨音に紛れて、聞き逃してしまいそうなくらいに小さく掠れた慧くんの声。
彼に聞きたいことは他にもたくさんあったはずなのに、
あたたかい腕の中にぎゅうっと包まれたら、もうそれ以上の思考は停止してしまった。
おそるおそる、彼の背中に腕を回す。
.
慧「…俺Aにずっと謝りたくて」
A「謝る…?何を」
慧「あの夜…あれっきりで連絡もしないでさ、」
A「あ…」
あの再会した日の夜のこと…?
甘くて切なくて、そして苦しい気持ちが生々しく思い出される。
慧「もうAは、俺になんか二度と会いたくないだろうと思って、連絡先も消しちゃってさ、」
A「え…?」
慧「…でもほんとは、めちゃくちゃ後悔してた…」
A「……、」
俺になんか二度と会いたくないだろう、だなんて
そんなことは私、少しも思ってなかったけど、
でも確かにあの朝、私は慧くんから逃げた…
だけどそれは、もう二度と会いたくないからじゃなくて、そういうんじゃなくて、
…なんて伝えたらいいだろう?
ぐるぐると迷っていると、ふいに彼の手が私の肩に置かれ、体が離された。
慧「だって俺、自分の気持ち全然ちゃんと伝えてない……」
ぶつかる視線。
とくとくと速まる鼓動の音。
見つめ返した先に、私のことを真っ直ぐに見つめ返す彼の瞳。
それは一瞬だけ俯いて、でもまた、こちらに向けられて、
再び視線がぶつかった時、彼は意を決したように切り出した。
.
慧「A、お願い、
…結婚しないで…?」
…………、
え、
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いく(プロフ) - 完結おめでとうございます。2人のお話が大好きです。もう一度出会えてここまでこれたのもとっても嬉しいです!! (2019年9月5日 16時) (レス) id: bf142477e0 (このIDを非表示/違反報告)
みーな(プロフ) - 終わってしまった!大好きな2人のお話だったので嬉しさと淋しさでいっぱいです。素敵なお話を共有させていただいてありがとうございました!また、この2人にも新しいお話にも、近い内お会いできる事を楽しみにしてます!最高でした!! (2019年9月5日 11時) (レス) id: 0f82e6a95a (このIDを非表示/違反報告)
Minami(プロフ) - こんなにも素晴らしいお話を書いてくださりありがとうございます!大好きです。ぜひ続編書いて欲しいです! (2019年9月5日 10時) (レス) id: 2aa9c6ae3e (このIDを非表示/違反報告)
侑和姫(プロフ) - 終わって欲しくないです!未来の話とかたくさん書いて欲しいです! (2019年8月27日 17時) (レス) id: c8a348212a (このIDを非表示/違反報告)
ちょん(プロフ) - 2人の子供の話とかずっとこのお話読んでいたいです! (2019年8月19日 7時) (レス) id: ddb27fd106 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃみ | 作成日時:2019年4月9日 23時