◯ ページ31
大貴「俺、Aちゃん見た。」
…!
慧「へぇ?」
大ちゃんの口から、予想もしない名前が出てきたから、一気に目が覚めた。
動揺してると思われたくなくて、素っ気なく返す。
慧「何それ。大ちゃんAの顔知らないっしょ…」
大貴「一回見たことある!いのちゃんが写メ見してくれたじゃん!浴衣の!」
慧「あー…そうだっけ?」
そんなことあったような気もする…高校のことを思い出しながら起き上がる。
慧「や、待ってよ。その一回だけで今日まで覚えてるか?フツー」
大貴「覚えてなかったよ!なかったけど見た瞬間ビビビッ!って思い出したんだってば!マジで!」
慧「もー…何それ。どこにいたの」
大貴「そこの、ホテルのすぐ隣のでっかい公園!」
慧「なんかこう…見た目の特徴とか言ってみ?」
大貴「特徴?えー、なんか全体的に細くてちっちゃい感じで、髪はこんくらいの長さで、あとは…」
まぁ確かにそこらへんはAの特徴と被るとこもあるけど…でもそんな人いくらでもいない…?
半分疑ったまま聞いていた俺に、大ちゃんはそうだ!と続けた。
大貴「あとなんか、ネックレスしてた。赤い…赤いキラッと光る何か…がついてる…」
慧「…!」
半信半疑で聞いていたのに、その言葉に思わずはっと目を見開いた。
慧「…どこの公園って言ったっけ」
大貴「へっ?だからぁすぐ隣の!なんならこっから見えるよ!昼間通ったじゃんでかい噴水があるとこ」
慧「いたのって何時頃?」
大貴「今今!今通ってきたらいた!」
こんな夜中に…?
なんて一瞬思ったけど、もうそんな悠長なこと言ってる場合じゃない。
切れかけた君との繋がりの糸をたぐりよせる最後のチャンス。間違いない、きっと。
1007人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いく(プロフ) - 完結おめでとうございます。2人のお話が大好きです。もう一度出会えてここまでこれたのもとっても嬉しいです!! (2019年9月5日 16時) (レス) id: bf142477e0 (このIDを非表示/違反報告)
みーな(プロフ) - 終わってしまった!大好きな2人のお話だったので嬉しさと淋しさでいっぱいです。素敵なお話を共有させていただいてありがとうございました!また、この2人にも新しいお話にも、近い内お会いできる事を楽しみにしてます!最高でした!! (2019年9月5日 11時) (レス) id: 0f82e6a95a (このIDを非表示/違反報告)
Minami(プロフ) - こんなにも素晴らしいお話を書いてくださりありがとうございます!大好きです。ぜひ続編書いて欲しいです! (2019年9月5日 10時) (レス) id: 2aa9c6ae3e (このIDを非表示/違反報告)
侑和姫(プロフ) - 終わって欲しくないです!未来の話とかたくさん書いて欲しいです! (2019年8月27日 17時) (レス) id: c8a348212a (このIDを非表示/違反報告)
ちょん(プロフ) - 2人の子供の話とかずっとこのお話読んでいたいです! (2019年8月19日 7時) (レス) id: ddb27fd106 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちゃみ | 作成日時:2019年4月9日 23時