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A「ごちそうさまでした!」
光「うい」
からっぽになったお皿を重ねて、光が立ち上がる。おでこの上にくるんとまとめた前髪の先が、彼の動きに合わせてぴょん、と揺れた。
A「はーおいしかった…お腹いっぱいになったら…眠い…」
光「おいコラ、本来の目的忘れんなよ!」
言いながらシンクに向かう背中に、あくびをかみころしながら手を振って笑った。
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ここは光が住んでいる男子寮の一階。
共同で使えるキッチンと、学食みたいに椅子とテーブルが並んだ飲食スペースがあって、
女子もこのゾーンまでなら入ることを許されている。
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光「ほら、眠気覚まし」
A「わぉ、至れり尽くせり!」
目の前にことりと置かれたマグカップから、ふわりとコーヒーの良い香り。
私の方にはちゃんと、ミルクとお砂糖がたっぷり入っていた。
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A「うーん仕方ないから始めるか」
光「お前なんだその態度は」
ゆるいチョップがおでこに飛んできて、寸前で避ける。
光「おま、ふっざけんな」
A「えへ」
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何度かそんなやりとりをしてふざけていたテーブルの上、
「あれぇ、光」
なんだかのーんびりした声が、光を呼んだ。
光「おー!いのちゃん!」
振り返った光が手を振った先にいたのは、コンビニの袋をぶら下げている、見覚えのある白いパーカー姿の男の子…
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夜神月風火 - いつも楽しみに読んでます。ちゃみさんがだいすきなので、更新されるたびにうれしく思います!無理なさらず頑張ってください! (2019年8月15日 15時) (レス) id: d7aa5f874c (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - Twitterで2つ連載されると聞いてわくわくしながら待ってました!いつもちゃみさんの新作を見るとどんな伊野尾くんでも本当にきゅんきゅんするんです!2つ同時に連載されるのは大変かと思いますが、無理なさらないでくださいね!ずっと待ってます! (2019年4月5日 1時) (レス) id: 06987761d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃみ | 作成日時:2019年3月22日 0時