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慧「いただきます！」
「いただきま〜す」
A「…どうぞ。」
夏休みのランチタイム。ちょっと緊張の面持ちで、食卓の向かいに座った慧ちゃんとママを見つめる。
慧ちゃんを家に招待して、約束通りハンバーグを作った。
今日までに大好きなシリーズのハンバーグの回を擦り切れるくらい何回も読んだ。
道具の準備とかはママにも手伝ってもらったけど、お料理は正真正銘、自分の手だけで作ったんだ。
慧ちゃんがトマト好きだから、トマトソースのハンバーグ。
慧ちゃんは、わくわくした目で最初の一口を頬張った。
慧「…！」
と思ったら目を白黒させるから一瞬焦る。
あれ…！
おいしくなかったかな…！
慧「はふ、」
彼は手元にあったコップの水を一気に飲み干した。
慧「はぁっ！熱かったぁ！」
A「なんだ…」
良かった、熱かっただけか…、
でも肝心の、味は…？
慧「A、これ、」
言いながら既に二口目を大きく切り分けている。そんなに大きく切ったら、また口の中熱くなっちゃうよ？
慧「これすげーよ！店で食ってるみたい！」
A「え…！」
「ほんと！よく出来たわねぇ」
隣でママもニコニコしている。
A「ほ、ほんと…？」
慧「ほんとらっふぇ。Aも食ってみ？」
もぐもぐしながら慧ちゃんが笑った。用意した白いご飯も、同じペースであっという間に彼の口の中に消えていく。
おそるおそる、ハンバーグの端っこを一口食べた。
A「あ、…おいしい！」
その瞬間、ぱぁっと目の前が明るく開けたみたいに、嬉しくて嬉しくてたまらない気持ちになった。
最初は強火で、焼き目がついたらあとは弱火
でじっくりと。
あの本に書いてある通りの焼き方をしたハンバーグは、
自分で言うのもなんだけど、けっこう本格的な味がしたのだ。
すごい！本当に私にも作れるんだ…！
もっといろいろなもの、作ってみたい…、
慧「おばさん！ご飯のおかわりある？」
「もちろん！大盛りにしとくわね〜」
慧「やった！」
窓の外から、もくもくの入道雲が私たちを見守る。
夏休みの昼下がり、小さな胸は夢を抱いた。
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ちゃみ(プロフ) - ibuki1030さん» 全ては第5章からひとつひとつ明らかになっていきます(^^)第5章にもぜひ遊びに来てくださいね〜♪ (2018年10月1日 13時) (
レス) id: 84a0c50988 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃみ(プロフ) - ゆずごしょうさん» ありがとうございます(^^)移行したら第5章にもぜひ来てください♪ (2018年10月1日 13時) (レス) id: 84a0c50988 (このIDを非表示/違反報告)
ibuki1030(プロフ) - 慧くんは生き霊だったってことですか？← (2018年9月29日 16時) (レス) id: ef9b356e71 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずごしょう(プロフ) - 少なくとも、慧くん亡くなってなくて良かった！ (2018年9月29日 10時) (レス) id: 5f95aa5fdf (このIDを非表示/違反報告)
ちゃみ(プロフ) - れもんどーなつさん» ありがとうございます！年齢を重ねて涙もろくなるのは老化ではなく、経験値が上がり感情が豊かになった証拠らしいですよ！と、薮くんばりの余談でした笑 続きもがんばります(^^) (2018年9月25日 14時) (レス) id: 84a0c50988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃみ
| 作成日時：2018年9月15日 13時
