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night 87 ページ8

相「Aちゃん、次のお客様、ヘッドスパとトリートメントお願い。終わったら休憩上がっていいよー、」


A「分かりました!」



落ちていた髪の毛を集める手を止めて、お客様の元へ急ぐ。
こないだ引っかかってしまったコードは、気を付けてそっと跨いだ。




A「お待たせいたしました。段差、お気を付けください」




平日の昼下がり、そこまで混み合っていない店内。
今日は時間通りにランチタイムが取れそう。





.





A「は、」



バックヤードに引っ込んで、いつものカフェで買っておいたサンドイッチをかじりながら、
出勤後にこっそり充電しておいたスマホを、充電器から外して電源を入れた。



今朝慧の家から出て、一旦着替えてからバタバタと出勤したものだから、
携帯の電池が切れていたことにも気付かなかったのだ。





電源が入った途端、いくつか届く通知の中に、






A「あれ…?」






私はその名前を見つけた。








『22:23 不在着信 涼介』







昨日の夜…?




確か、涼介は、
昨日の夜は、あの子と過ごしていたはず。
お人形みたいなふわふわの笑顔が浮かぶ。




なんだろ、って掛け直そうとしたその手を少し迷って止めて、
彼とのトークルームを開いた。







『昨日は電話、気が付かなくてごめんね。
何かあった?』






短く控えめに送ったそのメッセージにはすぐ既読がついて、







〜♪






A「わ、」







すぐに折り返しの電話が鳴った。






A「も、しもし…?」





昨夜見た悲しい夢の余韻がまだ少し残っていたせいか、
なぜだかドキドキと苦しく鳴る胸を抑える。




涼『またカタコトだし、』




電話の向こう、くすりと笑うその声はいつも甘い。




A「いや、なんか、びっくりした。あは、」




なんだそれ、って彼はまた、楽しそうに笑う。




A「昨日、ごめんね。……疲れちゃって早く寝てた」





半分は嘘で半分は本当。

慧の笑顔を思い出して、なぜだか少し後ろめたい気持ちになった。

night 88→←ごあいさつ



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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 伊野尾慧 , 山田涼介   
作品ジャンル:恋愛
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まーちゅ - すごく上手ですね、とっても面白いです!がんばってください! (2017年10月16日 23時) (レス) id: e40a6ac71b (このIDを非表示/違反報告)
由依 - 伊野ちゃんが、かっこよすぎます!スローモーションとは、違う感じの伊野ちゃんが出ていて最高です。これからも応援しています。(伊野尾担です(o^^o)) (2017年10月13日 16時) (レス) id: 0583577ad2 (このIDを非表示/違反報告)
らる(プロフ) - 切なくてきゅんとしました!表現のしかたが好きです!応援してます! (2017年10月11日 22時) (レス) id: 4c06eb038c (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - 毎回見てます!大好きです!これからも頑張ってください!! (2017年10月8日 22時) (レス) id: 32c992ad4d (このIDを非表示/違反報告)
いのちぇり(プロフ) - ほんまに大好きすぎて。。。毎日毎日更新楽しみにしてます! (2017年10月2日 19時) (レス) id: 54a3978f9e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃみ | 作成日時:2017年9月17日 18時

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