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night 95 ページ16

『慧 : 今着くんだけど、タクシー降りたらなるべくすぐ家入りたいから鍵開けといて』




夜、9時過ぎ。
そんなメッセージを受信してちょっぴり、背筋に緊張が走る。


うちは慧の家みたいにセキュリティ万全なマンションじゃなくて、普通の二階建てアパート。

部屋に入る瞬間なんて、撮られたら一発アウトだ。





『A : 了解』




すぐに返事を打って、
それからなぜか、そんなことする必要ないのに、足音を立てないようにそろーり、玄関の前まで行って、
鍵を開けてチェーンを外した。




『A : 開けたよ』




メッセージを打つ指先にまでなんとなく走る緊張感。






.






慧「ひゃっは!」



メッセージを送って3分、
なんの前触れもなくドアが開いて、



慧「あーなんか緊張した!」



目深に被っていたハットとマスクを外して、緊張感なんて少しも感じられない表情の彼が現れた。





A「いらっしゃいませ。狭いけど…」



慧「……。」






と思ったら突然、目を見開いたまま彼は、私をじーっと見つめた。







A「…何?」


慧「それ、パジャマ?」


A「へっ、」






仕事中けっこう汗かいちゃった、と思ってさっさとシャワーも浴びてしまった私は、
いつものふわふわのショートパンツに、Tシャツに、
髪の毛は適当な位置でお団子に、すっぴんで、





とにかく相当気の抜けた格好をしていた。






A「…パジャマ、っていうか部屋着、っていうか」



慧「ふーん。」



A「すみませんね、気の抜けた格好で」



慧「え、なんで。俺その感じ超好き」



A「軽…、」





その、女の子に向かって軽々しく好きとか言うの、どうかと思う。
その気になっちゃう子はなっちゃうよ?
…私はならないけど。





慧「おじゃましまーす、」


A「あ、ちょっと、」





私の家のはずなのに、気が付けばこの人のペース。

勝手に部屋に上がり込んだ彼は、私の1番お気に入りの場所…テレビの前のソファに座り込んで、勝手にテレビをつけた。

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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 伊野尾慧 , 山田涼介   
作品ジャンル:恋愛
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まーちゅ - すごく上手ですね、とっても面白いです!がんばってください! (2017年10月16日 23時) (レス) id: e40a6ac71b (このIDを非表示/違反報告)
由依 - 伊野ちゃんが、かっこよすぎます!スローモーションとは、違う感じの伊野ちゃんが出ていて最高です。これからも応援しています。(伊野尾担です(o^^o)) (2017年10月13日 16時) (レス) id: 0583577ad2 (このIDを非表示/違反報告)
らる(プロフ) - 切なくてきゅんとしました!表現のしかたが好きです!応援してます! (2017年10月11日 22時) (レス) id: 4c06eb038c (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - 毎回見てます!大好きです!これからも頑張ってください!! (2017年10月8日 22時) (レス) id: 32c992ad4d (このIDを非表示/違反報告)
いのちぇり(プロフ) - ほんまに大好きすぎて。。。毎日毎日更新楽しみにしてます! (2017年10月2日 19時) (レス) id: 54a3978f9e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃみ | 作成日時:2017年9月17日 18時

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