意地悪なアイツは年の離れた幼なじみseason2

日本に行くまでのカウントダウン６ ページ33

チャンミン｢なんで言ってくんないんですかぁ。｣
A｢そんな何回もやだよっ。｣
チャンミン｢何回でも言って欲しいんです！｣



日本語で｢アイシテル｣って言わせた後、｢アイラブユー｣だの｢ジュテーム｣だの｢テ アモ｣だの有りと有らゆるサランへに代わる言葉を言わせるアイツ。



A｢じゃあキスなしで。｣
チャンミン｢……。｣



そう言うと黙るでしょ(怒)
車の中に戻って外から見えないとはいえ程がある。



A｢フツーのカップルはそんなキスばっかしてないよ。｣
チャンミン｢してます！ふんっ！｣



突きつけられた。
iPhoneのキス動画。



A｢……アンタ。そんな動画ばっか見てんの？｣
チャンミン｢変な動画じゃありませんよ。純粋なカップルの動画じゃないですか。｣



純粋なカップルがわざわざキスして動画になんかあげるか(怒)



A｢せっかく海に来たのに、これじゃあ家にいるのと一緒じゃん。人も増えてくるし見つかったら困るから帰ろうよ。｣
チャンミン｢そんな！今帰ったらここに来た意味ないじゃないですか！｣
A｢もういいよ。素敵な朝日も見れたし、それだけで十分。今から帰ったら朝ごはんは間に合わないけどお昼ご飯作ってあげる。その後アンタが仕事行くまで好きにしていいから。ね？帰ろ？｣
チャンミン｢……。｣



しばしの沈黙。
迷ってんのか？
すぐにエンジンかけると思ったけど。



チャンミン｢……出ましょう。｣
A｢え？｣
チャンミン｢キスとアレに夢中になり過ぎて本来の目的を見失うとこでした。浜辺に行きましょう。｣
A｢チャンミン！だめだって！人がっ！｣



車から出てスタスタ歩いていくアイツ。
まばらだけど人がいるのに！



チャンミン｢ヌナーっ！早く！｣



わーっ！
声出すなっ！
気づかれるっ！



A｢声出さないでよっ！気づかれたらどうすんの！｣
チャンミン｢気づいてませんよ。周りほら、お年寄りとか、親子連れだし。｣
A｢そんなのわかんないでしょ！｣



お母さんがユノペンかも知れないじゃんっ！



チャンミン｢……だったら見せつけてやろうか。敢えて。｣
A｢冗談だよ冗談っ！｣



目が怖いっ！
迂闊にジョーク言えないっ！



A｢で？本来の目的って何？｣
チャンミン｢そうそう！波打ち際をぷらぷら歩こうと思ったんですけどぉ｣



シンプルっ！
それだけ？



チャンミン｢動画撮らせて下さい(ニッコリ)｣



……へ？

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