意地悪なアイツは年の離れた幼なじみseason2

いやな法則 ページ26

｢うおっ？！先輩？！どうしたんすか？！｣
A｢な……にが？｣
｢めっちゃクマ出来てますよっ！目の下に！｣
A｢う、……ん。そうだね……。｣



だって毎晩毎晩求められて、断ったら駄々こねられて、宥めるのも面倒くさくて結局やるけど



A｢辛い……しんどい……なんでアイツ、タフ……｣
｢そんなに辛いなら会社休めばいいのに。｣
A｢休めないよ……引継ぎあるも……ああぁぁぁぁぁっ？！｣
｢何？！Gでも出たんすか？！｣
A｢ちっがう！｣



言ってない。
まだアイツに言ってないよっ！
だって毎晩毎晩話させてくれる暇ないんだもんっ！



１ヶ月以上余裕あるし、なんて思ってたらあっという間に２週間切ったじゃんっ！



だめだ
ヤバイ
このままじゃ怒られるだけじゃ済まされなくなるぅっ！！



チャンミン｢ハァ……今夜も素敵でした(満足そうな顔で抱き締める)｣
A｢……(涙)｣



結局こうなる……(涙)
いやっ！
今日はちゃんと言わなきゃ！
そう！２戦目に突入する前にっ！



A｢ねえ……チャンミン？(上目遣い)｣
チャンミン｢……(ブスッとした顔)｣



なんでそんな仏頂面？！
私まだ何も言ってないよ？！



A｢あ、あのさ、チャンミン話が｣
チャンミン｢……嫌だ。｣
A｢は？何言ってんの？まだ私何も｣
チャンミン｢聞くもんかっ！絶対聞かない！｣
A｢何でよ！｣
チャンミン｢いつもアンタ呼ばわりしてるヌナが僕の名前を呼ぶ時は大体よくないことを言う時だからです！！｣
A｢……？！｣



ガーン？！
そんな法則が？！
いや感心してる場合じゃない！
言わなきゃ！



A｢ねえチャンミン｣
チャンミン｢嫌だ｣
A｢ねえ話を｣
チャンミン｢聞かない｣
A｢でも｣
チャンミン｢答えはNOです！！ヌナが何を言おうと僕の答えはNOですから！！｣
A｢……あ、そう。(起き上がる)｣
チャンミン｢ヌナ……？帰るんですか？｣
A｢だって何も聞いてくれないし。いる意味ないもん。｣
チャンミン｢ヌナっ！帰らないでっ！｣
A｢離してよ！アンタがどう思おうと私は２週間後にはここからいなくなるんだから！！｣
チャンミン｢え……いなく……なる……？いなくなる……って……どういう……意味ですか……？｣
A｢……会社で辞令が出たのよ。海外転属……私日本に行くの……。｣

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