結婚の条件５５ 〜flashback〜 ページ49
ﾁｬﾝﾐﾝ「…着いたよ」
A「うん…」
ﾎﾃﾙの地下駐車場に着いた
この車を降りたらもう…
ﾁｬﾝﾐﾝ「A…」
離れたところで待機している事務所の人に見られないよう、そっと下から何かを握らせた
ﾒﾓ…？
確認したくても怪しまれるような気がして顔を動かせなかった
ﾁｬﾝﾐﾝ「さっき華城で撮ったﾎﾟﾗ写真を半分に切った。Aの写真は僕が僕の写真はAが持ってて？ﾕﾉに見つからないように…」
ﾒﾓだと思っていたのは一緒に写った写真だった
A「うん…」
ﾁｬﾝﾐﾝ「その写真の裏にあの家の住所が書いてある。２年後の今日、あそこで会おう」
A「ﾁｬﾝﾐﾝ…」
ﾁｬﾝﾐﾝ「必ず行くから待ってて？」
A「うん…」
写真をそっとﾊﾞｯｸﾞの奥へ入れた
A「じゃあ…いくね？」
ﾁｬﾝﾐﾝ「２年後。必ずだよ！」
もう一度頷いて車を降りた
振り返りたい気持ちを抑えて…
ｷｷｷｨｨ…
私が降りたと同時に車が去って行った
(ﾁｬﾝﾐﾝ…)
もう後には引けない
ﾊﾞｯｸﾞをｷﾞｭｯと握りしめ事務所の人のところに歩いて行った
『お帰りなさいませ』
『お部屋までお供します』
車から降りて来るのを待っていたようにｴﾚﾍﾞｰﾀｰまで導かれた
ｴﾚﾍﾞｰﾀｰは既に地下まで降りていた
『どうかしましたか？』
『早くｴﾚﾍﾞｰﾀｰへ』
無駄だとわかっているのに
いざｴﾚﾍﾞｰﾀｰを目の前にするとその一歩が踏み出せなかった
ーﾕﾉの要求に応えて…っ！ー
ー今夜だけだ…ー
ﾁｬﾝﾐﾝ…
あなたと一緒にいたい
離れるなんてｲﾔ
だけど
ー僕を信じてー
だけど
ー僕を信じてー
ほんとに
私たちが一緒にいるためには
この方法しかないの…？
A「…何を考えてんの？私…」
信じるって言ったじゃない
何でもするって言ったじゃない
苦しいのは私だけじゃない…
ﾁｬﾝﾐﾝだってずっと苦しいの…
ｳｨｰ…ﾝ…
A「…ﾕﾉ？！」
隣のｴﾚﾍﾞｰﾀｰが開いてﾕﾉが降りて来た
ﾕﾉ「…来い」
『ﾕﾉさん！』
『待ってください！何処へ！』
ｴﾚﾍﾞｰﾀｰには乗らずに私の腕を掴んで車の方へ歩いていった
車に押し込まれたと同時に私の手から離れ落ちたﾊﾞｯｸﾞ
偶然か
必然か
これからの二人の未来を暗示するかのようにﾊﾞｯｸﾞを残して車が発進した
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bubu - リナさん» こんな私の話に感情移入までしていただいて恐縮です(>_<) (2014年4月27日 21時) (
レス) id: b2d99be856 (このIDを非表示/違反報告)
リナ - bubuさん» 返信ありがとうございます！3章も読まさしていただきました(*^o^*)ちょっと涙が出ちゃいました…完全に感情輸入しちゃっます(^^;;あと、極悪ユノさんもなかなかイイですね笑 (2014年4月26日 19時) (レス) id: 5fbef72eec (このIDを非表示/違反報告)
bubu - 愛絵理さん» その未来の前にまた、平安時代に戻ります。そのあとのことはクライマックスに… (2014年4月23日 3時) (レス) id: 77f6b33417 (このIDを非表示/違反報告)
bubu - のこさん» こんなことに…っ！ (2014年4月23日 3時) (レス) id: 77f6b33417 (このIDを非表示/違反報告)
bubu - 裕さん» ホンマです… (2014年4月23日 3時) (レス) id: 77f6b33417 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bubu | 作成日時：2013年12月7日 18時
