怖い ページ21
｢おつかれさまでしたーっ！｣
バイトも終わり、ロッカーで着替えて鞄を持ち
裏口から外へ出ようとした。
バイト中は忘れていたけれど、ここへ入るときに入り口に居た稲葉さんを思い出し
一瞬足がすくむ。
｢やだな……。｣
まだ外で彼女が待っていたら怖い。
チャンミンとの約束があると稲葉さんに伝えたものの
その普通ではない彼女の行動力に、正直ファミレスで一度彼女の相談に乗ってしまった自分を悔やんだ。
ドアの手前でスマホを取りだし、チャンミンへとラインを入れた。
"チャンミンて、今家に居る？"
カテキョのバイトが終わる時間は過ぎていて
何もなかったら家に居るはずのチャンミン。
いつも気付けば直ぐに返事を返してくれるから
チャンミンが直ぐ気付いてくれることを祈りながら返事を待っていた。
すると、間もなく返ってきたライン。
"いるよ。バイト終わった？"
｢はぁ〜良かったぁ〜……｣
安心して通話ボタンを押し、私はその場でチャンミンに電話をかけた。
CM『もしもし？バイト終わったの？』
｢うんっ！今終わって、通用口の所で電話かけてる｣
CM『そっか(笑)お疲れ様。どした？』
｢うん……あのね？｣
外へ出る気にもなれずに、その場で稲葉さんがここへ来たことをチャンミンに話すと
チャンミンは少し怒ったように言った。
CM『……それで？今稲葉居るの？』
｢分かんない。……怖くて、外出られなくて｣
私がそう言うと、チャンミンはここまで迎えに行くと言ってくれたけれど
私は自宅の最寄り駅まで来て欲しいと伝えた。
CM『どうすんだよ？外出たらまだ待ってたら。』
｢でも、駅でチャンミンが待っててくれるの分かってれば私も安心だし。
稲葉さんも電車はうちとは反対方向だから付いてくることはないと思うんだよね……｣
CM『……分かった。稲葉が居たら直ぐに電話して。
電話切ったら１分後にライン入れるから。
直ぐに返事返して。分かった？』
｢うん、分かった！｣
そして私はチャンミンとの通話を切り、通用口のドアを開けて外に出た。
ガチャ……
外に出ると誰も居なくて、少し控えめに周りを見渡したけれど
稲葉さんらしき姿は見られなかった。
ほっと胸を撫で下ろして駅まで急ぎ足で向かい
帰りの電車に乗って、自宅の最寄り駅に帰る。
チャンミンが言ったようにラインが入って直ぐに返事をした私に
チャンミンも『良かった』と返事をくれた。
駅に着くまで、今日言われた稲葉さんの言葉を思い出しながら
電車に揺られていた。
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alexis(プロフ) - 裕さん» 裏の顔……ヒロインちゃんだけが知らない？いやいや！思い出して？付き合い前の彼を！苦手だったもの！(@_@) (2020年10月7日 23時) (
レス) id: 25d3b6e52c (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - wakaさん» 彼女のことはこれからですぜ( *´艸) (2020年6月3日 11時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - 稲葉さん、静かなのが怖いわ・・・・そして彼女成績は？！wwwwwwwwwwww (2020年6月2日 14時) (レス) id: 192bfaab8b (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みぃなさん» トップシークレット扱いです( *´艸) (2020年6月2日 12時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - wakaさん» いつか見られるとは思いますけれども・・・(笑) (2020年6月2日 12時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2019年12月25日 14時
