クッキー ページ22
あと数十メートル、といったところだろうか
我が家とチャンミンの家がもうそこまでというところで
私達は……というか、チャンミンは”恵里華ちゃん”に呼び止められた
道路を挟んだ向こう側にいた彼女の方へと
チャンミンは私の手をぎゅっと握ったまま向かった
恵里華｢チャンミン先生｣
CM｢どうしたの？なんでここに居るの？｣
｢こんにちは｣
見れば彼女は、可愛らしい膝上のスカートと
ウエスト丈程のダッフルコートを着て
手には小さなピンクの紙袋をぶら下げていた
恵里華｢今日は卒業式だったんですか？｣
CM｢うん、そうだよ。｣
恵里華｢チャンミン先生の学校に行ったら、卒業式だって書いてあって｣
CM｢え？、うちの学校に？どうしたの？何か急用でも……｣
恵里華｢あぁ(笑)じゃなくって。
今日、お母さんとクッキー焼いたから。初めて。
チャンミン先生にも食べて欲しかったから、持ってきちゃった(笑)｣
CM｢へぇ〜、クッキー？そっか、ありがとう｣
恵里華｢ふふっ｣
2人の一連のやり取りを、チャンミンの背中に隠れながら聞いていた
手はしっかり握られたまま。
恵里華ちゃん、初めてクッキー焼いたのか……
ふぅ〜ん。
で？それをチャンミンなにわざわざ持ってきたわけ？
……ふぅ〜ん。
その時私は悟る。
”あぁ……この子もまた、チャンミンに好意を抱いている”のだと。
CM｢でも良く家が分かったね？｣
恵里華｢キュヒョン先生のお父さんに聞いたの｣
CM｢おじさんに？｣
恵里華｢成績が上がった御礼を渡したいのでって言ったら、『偉いね』って｣
CM｢……そっか(笑)｣
キュヒョンちのおじさん……。
今は個人情報そんなに簡単に教えちゃいけない時代なのよ？
ってな事を思いながら、相変わらずチャンミンの背中で気配を消して隠れる私
CM｢A？何そんなところで隠れてんの？｣
｢……っ！？……は？｣
恵里華ちゃんは私は眼中にないらしく
会ってから1度も私の方を見てくれない
挨拶もスルーだったし。
でもそんなことはこれまでの経験で慣れている
そんな時は、私は大人しく気配を消すのが1番な事を、経験上から分かっていた
CM｢恵里華ちゃん、クッキー焼いたんだって｣
｢おっ、おお〜！すごぉーい！｣
CM｢帰って一緒に食べよう｣
｢っえ？あ、あのぉ……｣
こんな時、チャンミンにプレゼントをあげた方からしたら
チャンミン”だけ”に食べて欲しいのであって
私なんかにゃ食べさせたくはない筈
そう思って彼女の顔をチラッと覗うと
その表情は冷たい無表情だった
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裕(プロフ) - りんさん» ピンポン♪wここまでありがとうございました♪次章もよろしくお願いします！ (2019年12月25日 10時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みぃなさん» 真実はなんなのだろう？？というところで次章へ続きます(*´ω`*)ありがとうございました♪ (2019年12月25日 10時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - キュヒョンのストライクは、ヒロインちゃん (2019年12月24日 18時) (レス) id: 1dd6c0734d (このIDを非表示/違反報告)
みぃな(プロフ) - 裕さん、しつこい女子は嫌われるぞ(-.-)誰、狙い？それでは？素敵なｸﾘｽﾏｽ.ｲﾌﾞになりますように！ (2019年12月24日 14時) (レス) id: 282608b978 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - りんさん» しーんぱいないさー♪w (2019年12月24日 11時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2019年5月3日 23時
