入ります。 ページ14
これまで、雑誌やネットでは幾度か見たことのあるこの手の建物の中の部屋
おとぎ話に出てくるようなお部屋や、大人っぽい格好いいお部屋など
お部屋のテレビをいきなり付けると、とんでもないものが映ることも
バスルームがガラス張りになっているお部屋があることも
少しだけ知識としてあった
でも
まさか自分がここへ入る日が来るなんて
心の準備をしていなかったからか
さっきから凄い緊張が私を襲っていた
チャンミンと二人きりになることが嫌ではなく
この初めての未知の領域に足を踏み入れることが怖いのだ
CM｢A？……入っても、いい？｣
｢っ……初めて、だから……なんか、怖いって言うか……｣
CM｢俺も初めてだから、緊張するけど……でも｣
そっか
チャンミンも初めてだった
私が今感じている緊張感を、チャンミンも感じていたんだと気付くと
少しだけドキドキがおさまりだした
CM｢Aと一緒だから、大丈夫｣
｢チャンミン……｣
CM｢俺が居るから怖くないよ。ね？｣
｢……うん｣
そう言って、私に手を差し出したチャンミン
それを私はそっと握った
うん、そっか。
チャンミンと一緒だもんね
これから私達は、色々な初めてを一緒に経験していくのだと思う
それは、独りでは心細い事も怖いことも
二人だったら笑って乗り越えられそうな気がした
そして私達は手を繋いで入口に向かった
少し手前でチャンミンがぼそっと
CM｢じゃあ、入ります。｣
と言って、繋いだ手にぎゅっと力を込めた
そこからチャンミンの緊張感が伝わってきて、思わず笑いが込み上げた
｢っふ(笑)｣
中に入ってチャンミンは、パネルに並んだ部屋をさっと選ぶと
直ぐに部屋へと向かった
ただ横に居た私は、チャンミンの横顔を見ると
その表情は緊張していて
息すらもしていないかのようだった
いつも余裕のあるチャンミンからはかけ離れた、緊張している顔
それがとても新鮮で、私には貴重なチャンミンの表情だった
そして部屋の前に辿り着いた私達
チャンミンがそのドアを開けると、足早に部屋の中へと入った
ﾊﾞﾀﾝｯ！
私達の後ろで閉まったドア
部屋の中はとても静かで、そこには私達だけ
部屋の入口で立ったまま、少し呆然としていた私達は
同じタイミングでお互いの顔に目をやると
そこで一気に緊張感から解放されたのか
二人で一緒に笑った
CM｢あっはっはっはっは(笑)｣
｢あっはっはっはっは(笑)｣
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裕(プロフ) - りんさん» ピンポン♪wここまでありがとうございました♪次章もよろしくお願いします！ (2019年12月25日 10時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みぃなさん» 真実はなんなのだろう？？というところで次章へ続きます(*´ω`*)ありがとうございました♪ (2019年12月25日 10時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - キュヒョンのストライクは、ヒロインちゃん (2019年12月24日 18時) (レス) id: 1dd6c0734d (このIDを非表示/違反報告)
みぃな(プロフ) - 裕さん、しつこい女子は嫌われるぞ(-.-)誰、狙い？それでは？素敵なｸﾘｽﾏｽ.ｲﾌﾞになりますように！ (2019年12月24日 14時) (レス) id: 282608b978 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - りんさん» しーんぱいないさー♪w (2019年12月24日 11時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2019年5月3日 23時
