ダメなものはダメ ページ42
家に着くと、いつものようにチャンミンは自宅に荷物を置き
勉強道具をぶら下げて我が家に直ぐやって来た
お母さんから腹持ちの良いオヤツを貰い
ダイニングで話しながらそれを平らげると
二人で2階へ上がった
ﾊﾞﾀﾝｯ！
ぎゅぅ……
今日も私に背中から抱きついてくるチャンミン
最近は、その手つきも少し余裕を見せ
なでなでと私の体を服の上から滑っていく
CM「おばさん直ぐ上がってくるかなぁ？」
「来ると思うよ、今日も」
CM「じゃあちょっとだけ、いい？」
「ちょっとだけって何をよ？」
CM「服の下から」
「ダメ〜」
CM「ｯﾌﾟ！ダメ！？」
「ダメ。」
CM「良いじゃん！ちょっとぐらい」
「ダメなものはダメ」
チャンミンの腕を解き、クルッと振り返り顔を見ると
その顔は悲しそうに、眉がハの字になっていた
そんなに悲しいのか？
私に『ダメ』って言われたことが……。
あまりに悲しげな顔を見ていると、まるで私が悪いことを言ったような気持ちになる
この顔は卑怯だ
「チャンミン……。」
CM「俺もバイトでもしようかな……」
「えっ？」
ぼそっとそう言ったチャンミン
バイト……
チャンミンの家は学業優先だ
だからまず何よりも勉強を頑張らなくてはいけないと
おじさんもおばさんもバイト認めてはいない
なので、チャンミンは妹達の面倒や家のことをするかわりに
それなりのお小遣いを貰っている
「おじさんもおばさんも、バイトは反対するんじゃない？
チャンミンち学業優先だもん。
それに、チャンミンあまりお金使わないんだから
バイトなんかしなくても良いんじゃない？」
そんなに物欲もないチャンミン
一緒に買い物に行けば、何も買わずに帰ることが多い
そんなチャンミンなら、お金が足りなくなることもないのではないだろうか
CM「でも、親の金で…って言うのもなんだか……」
「ん？……なにが？」
CM「それに、結構するし」
「だから、何が？」
ぼそぼそと呟くチャンミンに、何を言っているのか尋ねても
その事への返事はない
何か欲しいものがあるのだろうか？
チャンミンは今、その事で悩んでいたりするのだろうか？
下を向いたチャンミンの顔を覗き込むと
パッとチャンミンが私に視線を向けた
CM「……。」
「チャンミン？」
CM「……俺のこと、好き？」
突然真剣な顔で私にそう聞いた
「うん。好き」
少しドキドキとしながらも、素直にそう答えた私
すると、チャンミンは顔を上げて小さなため息をついた
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裕(プロフ) - alexisさん» ムフフ( ´艸｀)新章もまた宜しくお願いします♪ (2019年5月5日 2時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - wakaさん» ありがとうございます！新章立ち上げました〜(*´∀`*)ノ (2019年5月5日 2時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - りんさん» 大丈夫なようで……大丈夫じゃないこともあったり……(笑) (2019年5月5日 2時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - KTさん» KTさんも、いつもありがとうございます！新章もまた宜しくお願いします♪ (2019年5月5日 2時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ららたまよさん» ありがとうございます(*´ω`*)新章3話程書いたので、またそちらにもコメント頂けると嬉しいです♪ (2019年5月5日 2時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2019年1月29日 14時
