高額なお年玉とは？ ページ32
少しすると料理が運ばれてきて、またわいわいと話しながらそれを平らげていく
空っぽになった食器がテーブルに並び
それでもドリンクを片手に話は尽きなくて
いい加減お腹がいっぱいになったところで
私達はファミレスを出た
歩きながら、行き先を考えて三人で話していると
キュヒョンのスマホが鳴り出した
ｷｭ「あ。お姉ちゃん」
「えっ？なにかあったのかなぁ？」
あまりお姉ちゃんと電話をしているイメージがないキュヒョン
それだけに、何かあったのかと心配になり
電話に出るキュヒョンを見ていた
ｷｭ「もしもし？あ、うん。……そうだけど。
……うん。……うん。うっそ！今から！？」
「……？」
何やら驚いている様子のキュヒョン
私はチャンミンの顔を見上げた
ｷｭ「行く行くっ！待っててっ！」
慌てた様子で、そう言って電話を切ったキュヒョン
「何かあったの？」
そのキュヒョンに、気になってそう聞くと
ｷｭ「今から親戚のおじさんが来るんだって！めっちゃ金持ちの！」
「はぁ？」
CM「あぁ、香港にいるっていう」
「えぇ？」
ｷｭ「そぉーっ！」
2人は話が通じているらしい
「おじさんが来て、何だって？」
ｷｭ「そのおじさん、２〜3年に一度正月にうちに寄るんだけど
毎回スゲー金額のお年玉くれるんだよ！」
「おとしだまぁ？」
ｷｭ「そうっ！だから帰るっ！」
「はぁ？」
この慌てよう……。
いったいそのおじさんは、いくらキュヒョンにお年玉くれるのだろうか
その金額が知りたい。
CM「そりゃ大変だ。急いで帰らないと」
ほぼ棒読みのようなチャンミンの言葉に
全くテンションの違うキュヒョンが頷く
ｷｭ「うんっ！わるい！じゃあ俺帰るわっ！じゃあなっ！」
「あっ！ｷｭ……」
走って帰っていくキュヒョンを見送る、私とチャンミン
2人手を繋いで、その後ろ姿をぼぉっと見ていた
「帰っちゃったね、キュヒョン」
私がチャンミンにそう言うと
CM「寂しい？キュヒョン帰っちゃって」
チャンミンは私にそう聞いた
「毎年皆で買い物に行くから、なんだか2人だと不思議な感じだね〜(笑)」
私が笑ってチャンミンを見上げると
チャンミンは私の顔を向けて
CM「俺は二人きりが良かったから、嬉しいけど？」
真顔でそう答えた
「っ！？」
真っ赤になって何も言えずにいると
チャンミンは少し笑って
CM「行こうか、今年初めてのデート」
そう言った
そっか
今年初めてのデートだ
そんなことに改めて気付いて、握っていた手に力を込めた
「うんっ！行こぅ」
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裕(プロフ) - alexisさん» ムフフ( ´艸｀)新章もまた宜しくお願いします♪ (2019年5月5日 2時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - wakaさん» ありがとうございます！新章立ち上げました〜(*´∀`*)ノ (2019年5月5日 2時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - りんさん» 大丈夫なようで……大丈夫じゃないこともあったり……(笑) (2019年5月5日 2時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - KTさん» KTさんも、いつもありがとうございます！新章もまた宜しくお願いします♪ (2019年5月5日 2時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ららたまよさん» ありがとうございます(*´ω`*)新章3話程書いたので、またそちらにもコメント頂けると嬉しいです♪ (2019年5月5日 2時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2019年1月29日 14時
