クリスマスプレゼント ページ21
「うん？」
チャンミンに呼ばれて横を向けば
繋いでいた手を解いたチャンミンが手袋を外して、何やら自分のリュックを開けて何かを探し出した
歓声と花火の打ち上がる音の中
私はそれをじっと見ていた
すると、チャンミンはリュックから小さなリボンの付いた箱を取りだし
それを私に差し出した
CM「これ、クリスマスプレゼント。Aに」
「えぇっ！？」
プレゼントをあげることには一生懸命だったけれど
貰えるということは、その時の私の頭には何故か無くて
差し出されたプレゼントを見て、驚いたまま固まった
CM「これ。開けてみて」
「っ！……うんっ」
そっとプレゼントを手に取り、ゆっくりと蓋を開けると
そこには、銀色に輝く小さな指輪が二つ入っていた
「シルバーリング！」
中身を確認してチャンミンの顔を見上げれば
少し微笑んで、そのリングに手を伸ばした
CM「ピンキーリング。こっちがAで……
で、こっちが俺」
私が持つ箱から、チャンミンは二つのリングを手に取ると
私の顔の前に持ってきて、それぞれを見せてくれた
こった柄が掘られているような細めのシルバーリング
小さいものと、それより少し大きなもの
ピカピカと輝くそれの小さな方を摘まんだチャンミンは
私の左手を取ると、手袋を外した
CM「はめていい？」
「……っあ！う、うんっ」
チャンミンにされるがまま、私の小指にはめられていくピンキーリングを見つめていた
「わぁ……ピッタリ」
天にすかしてリングを見ていると
CM「はい。これ、Aが俺にはめて？」
もう片方のリングを私に差し出した
「うん」
同じデザインの、少しだけ大きなリング
それをつまみ、チャンミンの左の小指にゆっくりとはめた
これまたピッタリで、チャンミンはその手を私に広げて見せると
にっこりと笑った
「お揃いだね」
CM「うん。Aは俺の彼女だっていう証し」
「証し…」
左手を広げてもそのリングを見つめる
彼女の証しか……
何だか、シルバーのリングも
チャンミンが言う”恋人の証し”という言葉も
自分が大人になっていくようで、嬉しくもあり少し恥ずかしくもあった
CM「ずっと、お揃いのものが欲しくて。
そんなに高いものじゃないけど、Aと一緒に付けてる所を想像しながら色々選んで決めたんだよ」
「本当！？ありがとう、チャンミン」
女の子が集まるお店が苦手と言っていたチャンミンが
私を思ってこれを買ってくれたことを思って
泣きそうになった
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裕(プロフ) - alexisさん» ムフフ( ´艸｀)新章もまた宜しくお願いします♪ (2019年5月5日 2時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - wakaさん» ありがとうございます！新章立ち上げました〜(*´∀`*)ノ (2019年5月5日 2時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - りんさん» 大丈夫なようで……大丈夫じゃないこともあったり……(笑) (2019年5月5日 2時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - KTさん» KTさんも、いつもありがとうございます！新章もまた宜しくお願いします♪ (2019年5月5日 2時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ららたまよさん» ありがとうございます(*´ω`*)新章3話程書いたので、またそちらにもコメント頂けると嬉しいです♪ (2019年5月5日 2時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2019年1月29日 14時
