episode【CM】〜卒業式〜 ページ49
ｷｭ「本当に好きだったんだな、A。
そんな素振り一度も無かったのに」
A達の姿を静かに見守っていた僕ら
キュヒョンの言った言葉に、『確かに』と思った
ずっと片想いしていたのか、今日まで
桜井にはずっと同じ彼女が居たから
Aは告白すらも出来ずに、今日まで思い続けてきたのだろう
Aの口が”ありがとう”と動いて、桜井に向かってペコリとお辞儀をした
ボタンくらいもらえば良いのに……
サインと一言だけ
それを普通にもらって、その場を離れたA
Aと自分を重ねたように、少し胸が痛かった
ｷｭ「おーいっ！Aっ！」
すると、キュヒョンが急にAに声をかけた
Aは僕らの方へ、アルバムを胸に抱きしめてやって来た
「なぁに〜？」
あくまでもいつものように、普通に。
ｷｭ「今、桜井にサインもらってたけど
一緒のクラスになったことないだろ？
あっ！もしかしてぇ〜？」
「っ！？」
ｷｭ「A、桜井のこと好きだったの？」
キュヒョンは驚くほどの演技力で、Aにそう言った
するとAは見る見る真っ赤な顔になり
慌てたように目が泳ぎだした
「良いじゃん！別に……」
照れているようにも、泣きそうなようにも見える
けれど尚もキュヒョンはそんなAに問いただす
ｷｭ「もう卒業だから良いじゃん！桜井違う高校だし。な？」
するとAは一瞬考えて、小さく頷いた
「実は、好きだったの。内緒よっ？誰にも言わないでねっ！」
ｷｭ「言わないよ(笑)」
「でもね？ずっと彼女居たし、ずっと諦めようとしてたんだけど……姿を見ちゃうと出来なくって
でももう卒業だし、学校も違うから今日で片想いお終い！あははっ(笑)」
片想いなら僕もずっとAにしてるから
Aの言った言葉が胸を痛くさせた
姿を見れば、近くに居れば
その存在は自分の中でどんどんと存在感を増していって
好きが増えていく
僕はいつか
素直にAに”『好きだ』”と伝えられるだろうか
高校生になったら優しい男を目指そうか
そんなふうにしみじみと考えていた
ｷｭ「桜井のどこが好きだったわけ？
皆に優しいとこ？」
優しい男か
先ずはAへの意地悪をやめて
「ううん」
ｷｭ「じゃあ何？」
「顔。クールでカッコいいから」
恥ずかしがらずに意地悪はもうしな……えっ？
Aの言葉に一瞬耳を疑った
CM「はぁ！？顔！？」
「うん」
そして僕は、その日を境にメガネをやめた。
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裕(プロフ) - 美里さん» 読んでくれてありがとうございます。説明文のとこ？に『準備中です』と書いておいたのですが、見られなかったでしょうか？すみません。数話up出来ましたら全体に公開致します。今暫くお待ち下さい<(_ _)> (2018年12月27日 15時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
美里(プロフ) - いつも拝見しています。裕さんが更新するたび飛んできてます(^o^)次章にパスがついているのは私だけでしょうか？ (2018年12月27日 14時) (レス) id: 1c434293c2 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - yuritackeyさん» 甘々も気に入ってくれて嬉しいです(*´ω`*)また2章をお願いします<(_ _)> (2018年12月27日 13時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ゆっこさん» ありがとうございます(*´∀`*)ノ嬉しいなぁ♪また2章をお願い致します<(_ _)> (2018年12月27日 13時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
yuritackey(プロフ) - 甘々チャンミン！好きです！w更新が本当に楽しみです！ (2018年12月27日 12時) (レス) id: 37ee1174d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2018年12月5日 1時
