戸惑い ページ36
混んでいる車内
ぎゅうぎゅう詰めとはいえ、いつもは横のポールや吊革を両手で掴んでいるから
密着していても、そんなに雰囲気を醸し出したりはしないのだが
今日は、何だか端から見たら
チャンミンが私を抱きしめているように見えて……
『マジ！？見てあれ』
『え〜うそ〜』
コソコソ声だけれど、それは私達を見て囁かれている声だと言うことは
視界をチャンミンに塞がれていても、私には理解できた
少しして電車は駅に着くと、波のように皆降りていく
私達もいつも通り皆の流れと共に階段を駆け上がるのだけれど
「っ！？」
今日は私の手首を持って引っ張るようにチャンミンが私の前を行く
まるで、手を繋いでいるかのように
混んでいた駅を出て、学校へと続く道を歩いていても
手は離されたものの、チャンミンは私の隣にピタリと二人三脚のように歩幅を合わせて歩く
CM「課題ちゃんとしたか？」
「う、うん。したよ」
CM「学校着いたら見てやるよ」
「えっ？いいよっ！そんな…」
CM「どうせ席後ろなんだし。遠慮するなよ」
「遠慮じゃないもんっ！」
CM「じゃあ見せろ」
「やーだーぁ。」
CM「なんで？」
「だっていつも…」
話しながら歩いていると学校に到着し
玄関で靴を履き替えようとした
その時、いつもと同じようにチャンミンは女子に挨拶をされた
女子1「チャンミンおはよ〜♪」
CM「っ、おはよう。」
女子2「おはよ〜！」
CM「おはよう」
女子2「チャンミン〜？数学で分からないところがあったんだけど、聞きにいっても良い？」
CM「あ〜……」
いつものように、何も変わりなく女子達に声をかけられ
勉強の分からないところを教えて欲しいというお願いも
毎日のこと
何も変わらない学校の朝の風景。
チャンミンは勉強を教えて欲しいと女子に言われると
チラッとこちらに視線を向けた
「課題は見なくて良いよ。チャンミンはいつも忙しいから」
CM「あっ！Aっ！」
私はさっさと靴を履き替え、教室に向かった
「なんなんだ、いったい」
あの告白後、全く変わってしまったチャンミン
私への対応も、表情も
まるで違う人のようだ
そんなチャンミンにどう接して良いのかも分からず
朝からずっと戸惑っている私は
玄関で女子達に捕まっているチャンミンを置いて
そそくさとその場を離れた
正直、チャンミンから離れたかった
これが本当のチャンミンなのか
それとも、私を騙すための偽物のチャンミンなのか
全く分からなかったから。
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裕(プロフ) - 美里さん» 読んでくれてありがとうございます。説明文のとこ？に『準備中です』と書いておいたのですが、見られなかったでしょうか？すみません。数話up出来ましたら全体に公開致します。今暫くお待ち下さい<(_ _)> (2018年12月27日 15時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
美里(プロフ) - いつも拝見しています。裕さんが更新するたび飛んできてます(^o^)次章にパスがついているのは私だけでしょうか？ (2018年12月27日 14時) (レス) id: 1c434293c2 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - yuritackeyさん» 甘々も気に入ってくれて嬉しいです(*´ω`*)また2章をお願いします<(_ _)> (2018年12月27日 13時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ゆっこさん» ありがとうございます(*´∀`*)ノ嬉しいなぁ♪また2章をお願い致します<(_ _)> (2018年12月27日 13時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
yuritackey(プロフ) - 甘々チャンミン！好きです！w更新が本当に楽しみです！ (2018年12月27日 12時) (レス) id: 37ee1174d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2018年12月5日 1時
