心配？ ページ30
勘違いなんかしてない
聞こえてきた言葉は、多分私に向けられている言葉なんだと思った
そんな言葉はこれまで何度も聞いてきた言葉だから
高校に入り、チャンミンのそばにいるだけで
何度も同じ様な言葉を言われてきた
私は今までと何も変わりなくチャンミンと接しているだけなのに
『勘違い』『ワガママ』『可愛くないくせに』
そんな言葉を、私に向かって聞こえるように言われた
それは、チャンミンがそばにいないとき。
最初の頃は神経質になっていたけれど
最近ではもう慣れてきた
……慣れたというより
聞かないようにしていた
けど
やっぱり今でもそれはたまにあることで
気を抜くと、その言葉に反応してしまうのは
直せない
結局、電車の中では何も話さないまま
駅に到着し、二人と会話をしないまま
改札を出た
ｷｭ「じゃあな。」
キュヒョンは、いつもと変わらず笑顔でそう声をかけた
CM「じゃあ。また明日」
ｷｭ「うん。明日〜」
挨拶を交わす二人
そして、キュヒョンは私にも笑顔で声をかける
ｷｭ「A〜？じゃあな〜」
にこやかに手を振るキュヒョン
「……バイバイ。奢ってくれて、ありがと」
ぼそっとふくれっ面を直せないまま呟いた私に
ｷｭ「どういたしましてぇ〜。今度は二人でデートしような〜」
と、いつもと変わらない笑顔でそう言って
手を振って帰って行った
キュヒョンをぼんやりと見送って振り返ると
直ぐ後ろにはチャンミンがいて
CM「帰るぞ」
これまたいつものように、そう言って歩き出した
チャンミンの後ろを一歩遅れて歩く私
まだふくれっ面を直せないまま
CM「A」
突然名前を呼ぶチャンミンは
こちらに顔を向けるでもなく、前を向いて淡々と話す
CM「アイツなりにAを心配してんだよ。
別にからかってるわけじゃない」
「……。」
CM「Aは人を直ぐに信じるから。
これまでみたいに、お前の周りが皆良いヤツばかりじゃない。
人を疑わないお前を、騙そうとするヤツも出てくる。
それが心配なんだよ。キュヒョンも……俺も」
「っ……」
俺も？
その言葉に驚いて、思わず歩道の真ん中に立ち止まった私
前を歩いて行く背中を見ていたら
幼稚園の頃の優しかったチャンミンが
一瞬フラッシュバックした
”泣かないで？僕がいるからね”
今でも私を心配してくれるの？
いつも私には冷たいのに
私が嫌いになったから意地悪をしているんだと思っていたのに
「ｯﾌ……ﾌﾌｯ……ｯ」
気付けば、必死に涙を手で拭っていた
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裕(プロフ) - 美里さん» 読んでくれてありがとうございます。説明文のとこ？に『準備中です』と書いておいたのですが、見られなかったでしょうか？すみません。数話up出来ましたら全体に公開致します。今暫くお待ち下さい<(_ _)> (2018年12月27日 15時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
美里(プロフ) - いつも拝見しています。裕さんが更新するたび飛んできてます(^o^)次章にパスがついているのは私だけでしょうか？ (2018年12月27日 14時) (レス) id: 1c434293c2 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - yuritackeyさん» 甘々も気に入ってくれて嬉しいです(*´ω`*)また2章をお願いします<(_ _)> (2018年12月27日 13時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ゆっこさん» ありがとうございます(*´∀`*)ノ嬉しいなぁ♪また2章をお願い致します<(_ _)> (2018年12月27日 13時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
yuritackey(プロフ) - 甘々チャンミン！好きです！w更新が本当に楽しみです！ (2018年12月27日 12時) (レス) id: 37ee1174d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2018年12月5日 1時
