初めての現場 ページ24
『いいもん見せてやる』
と言ったキュヒョンに返事もしないまま
私はキュヒョンに手を引かれて、校舎の裏までやって来た
そして、建物の陰に隠れながら
角の向こうをこっそりと覗いているキュヒョン
「ねぇねぇ？どうしたの？」
何も説明されていない私は、そこに何があるのかも分からず
奥を伺うキュヒョンの背中に話しかけた
すると、キュヒョンはこちらに振り返り
ｷｭ「Aが気になってたこと。見せてやる」
そういって、私の背中に手を添えると
さっきキュヒョンが向こうを見ていたところまで私を連れてきた
ｷｭ「静かに。見つからないようにな」
「うん…」
よく分からなかったけれど、キュヒョンの言うように
建物の陰から静かにゆっくりと向こうを見ると
そこには、私から見て後ろ向きに男子生徒が一人居て
その向かいにさっき私に『確認』しに来た女の子が立っていた
……？えっ？あれってチャンミン？
後ろ向きに立っている生徒はチャンミンのようで
思わず私の後ろに居るキュヒョンに振り返ると
あれはチャンミンなのかを聞いた
「ねぇキュヒョン？あれってチャンミン？」
するとキュヒョンは『うん』と即答した
再び建物の陰から向こうのその様子に視線を向けた私
そして、私の直ぐ後ろからキュヒョンもそれを伺っていた
ｷｭ「さっき1年の女子に『どうしても』って連れて行かれたの、チャンミン」
「へぇ〜」
ｷｭ「今日は急いでるから来週にしてほしいってチャンミン断ってたんだけど。あの子が『お願いします』って、ちょっと泣いちゃったもんだから」
「えっ！？泣いちゃったの！？」
ｷｭ「うん。だからチャンミンも仕方なく」
「急いでるからって、チャンミン今日なんかあったわけ？」
ｷｭ「別に。帰るだけ」
「何もないんじゃん。急いでないじゃん」
ｷｭ「でもチャンミンは急いでたんじゃない？」
「帰るのを？」
ｷｭ「そう」
「なんだそれ」
ひそひそ話しながら、キュヒョンと私はチャンミン達を見ていた
すると
チャンミンの前に立っている女の子の声が、かすかに私達にも聞こえてきた
『……っきです！付き合って下さいっ！』
「っ！？」
告られているのを、こんなに近くで見るのは初めての事で
何だか悪いことをしているような気持ちになって
両手に力が入った
ｷｭ「初めて？チャンミンの告られてると見るの」
「初めてっ。ドキドキするっ」
ｷｭ「っふ(笑)ドキドキか」
1年生に告白されたチャンミン
彼女は可愛いし、とても素直そうだから
もしかしたらチャンミンはOKを出すのではないかと
その返事をドキドキしながら見守っていた
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裕(プロフ) - 美里さん» 読んでくれてありがとうございます。説明文のとこ？に『準備中です』と書いておいたのですが、見られなかったでしょうか？すみません。数話up出来ましたら全体に公開致します。今暫くお待ち下さい<(_ _)> (2018年12月27日 15時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
美里(プロフ) - いつも拝見しています。裕さんが更新するたび飛んできてます(^o^)次章にパスがついているのは私だけでしょうか？ (2018年12月27日 14時) (レス) id: 1c434293c2 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - yuritackeyさん» 甘々も気に入ってくれて嬉しいです(*´ω`*)また2章をお願いします<(_ _)> (2018年12月27日 13時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ゆっこさん» ありがとうございます(*´∀`*)ノ嬉しいなぁ♪また2章をお願い致します<(_ _)> (2018年12月27日 13時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
yuritackey(プロフ) - 甘々チャンミン！好きです！w更新が本当に楽しみです！ (2018年12月27日 12時) (レス) id: 37ee1174d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2018年12月5日 1時
