おにぎり ページ20
CM「ウマっ！」
部屋に入ると、当然のごとくチャンミンはおでんを食べていた
「全部食べないでよー」
持ってきた飲み物をテーブルに置いて、腰を下ろす
CM「えっ？これ俺だけのじゃなかったの？」
おでんをハフハフしながら、頭にくることをいう
「……。」
もはや戦意喪失。
どーでもいい。勝手にしろ。
バイトで疲れてお腹が減っている私
いつもは言い返すことも、そのエネルギーが不足しているので
余計な労力は使いたくない
「……。」
私は無言で立ち上がると、部屋を出た
ﾊﾞﾀﾝｯ！
下におりてキッチンに入ると、ダイニングでお茶を飲みながらテレビを見ている母に声をかけた
「おかあさーんっ！ご飯余ってる〜？」
すると母は
母「あ、うん。ラップして冷凍しちゃったけど。あるわよ〜」
「分かった〜」
半分凍りかけているご飯をレンジでチンをし
冷蔵庫にある余り物のおかずでおにぎりを2つ作った
「うまそぉ〜♪」
・
私には7つ離れている兄が居る
お兄ちゃんは独立して、一人暮らしをしている
私が小さいとき、幼稚園から帰ってくると
お兄ちゃんはおにぎりを作ってくれた
それはとても不格好で、塩だけの簡単な物だったけれど
その時の私は、お兄ちゃんが作るおにぎりが大好きだった
やがてお兄ちゃんが大学進学と共に家を出て一人暮らしを始めてから
私は自分でおにぎりを良く作るようになった
でも、やはりお兄ちゃんの作るおにぎりには敵わないけれど。
・
おにぎりを持って二階へ戻ると、それを持ってきた私を
チャンミンはパッチリと目を見開き見ている
ｶﾀｯ
テーブルに置いたおにぎり2つの乗ったお皿
私は1つおにぎりを手に持つと、チャンミンに言い放つ
「私おにぎり食べるから、おでん全部食べて良いよ」
そして、おにぎりを頬張る私
「あ〜うま〜い♪」
おかずの残りの味付きのお肉が、とても美味しい
パクパクと食べ進める私を、チャンミンはじっと見ているけれど
そんなの無視
片手におにぎりを持って、鞄から教科書を取り出した
「今日の復習？数学からで良いの〜？」
そう聞いた私の声に、チャンミンはハッとして
『う、うん』と返事をした
ペンとノートを広げ、おにぎり片手に復習に取りかかる
一欠片になったおにぎりを口に放り込むと、残りのおにぎりに手を伸ばした
その時
CM「A？おにぎりとおでん交換しない？」
気持ち悪いくらいのにこやかな顔で、チャンミンはそう言った
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裕(プロフ) - 美里さん» 読んでくれてありがとうございます。説明文のとこ？に『準備中です』と書いておいたのですが、見られなかったでしょうか？すみません。数話up出来ましたら全体に公開致します。今暫くお待ち下さい<(_ _)> (2018年12月27日 15時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
美里(プロフ) - いつも拝見しています。裕さんが更新するたび飛んできてます(^o^)次章にパスがついているのは私だけでしょうか？ (2018年12月27日 14時) (レス) id: 1c434293c2 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - yuritackeyさん» 甘々も気に入ってくれて嬉しいです(*´ω`*)また2章をお願いします<(_ _)> (2018年12月27日 13時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ゆっこさん» ありがとうございます(*´∀`*)ノ嬉しいなぁ♪また2章をお願い致します<(_ _)> (2018年12月27日 13時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
yuritackey(プロフ) - 甘々チャンミン！好きです！w更新が本当に楽しみです！ (2018年12月27日 12時) (レス) id: 37ee1174d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2018年12月5日 1時
