[A3!]仕事やめました。[男主] (ページ13)

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No.13 ページ13

一通りの説明を受け終えると、
部屋を片付けに一度部屋へと戻る。

窓際へ行き、タバコに火を付ける。
スマホを開け、ボーッとしていると
ノックの音が聞こえた。

綴「…Aさん、ご飯ですよ！」

と、綴くんが扉から顔を覗かせそう言った。

「了解。わざわざありがとう。
　あ、綴くん脚本とか書いてるんだよね？そこの段ボールに何冊かだけど、映画の台本あるからよかったら貸すよ。」

いづみさんが渡してくれた団員プロフィールを見ていて、綴くんが脚本を書くことは知っていた。

綴「え！いいんすか？？！ありがたいっす！」

「脚本じゃないけど、台本でも役に立つかな？って思って持ってきた。」

ありがとうございます！
と目を輝かせて綴くんが段ボールの中を覗く。

元仕事で映画のメイクをさせてもらったときに
メイクのイメージのためにと貰ったものが
10冊ほどあった。
保管しといてよかったなぁ。

綴「っ！！この映画のメイクAさんがしたんすか？俺めっちゃ好きなんです！！この作品でメイクでこんなにも人の雰囲気変わるんだとか、メイクのこと詳しくないっすけど、すごい思いました！！ほんと嬉しいっす！！！」

メイクのことで褒められると少し恥ずかしくなる。
だけど、綴くんがここまで作品のことを言ってくれるのはとても嬉しかった。

「…ありがとう(笑)俺もその作品が携わった中で一番好き(笑)全部もってっていいよ(笑)」

と、勉強熱心ですごいなぁと思い、
綴くんの頭をポンッとした。

「っ！…じ、じゃあ、お言葉に甘えるっす(笑)…あ！ご飯だった！行きましょ！」

すっかり映画の話をしてしまってて忘れていた。
綴くんに背中を押されリビングへと向かう。