[A3!]仕事やめました。[男主] (ページ2)

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No.2 ページ2

スマホを開くと
元会社の同期からたくさんのメッセージが来ていた。
そのひとつひとつに目を通していると電話がなった。

「ーはい、もしもし」

『もしもし、急に連絡しちゃってごめんね。今時間大丈夫？』

「あ、いづみさん。大丈夫です。」

立花いづみ。
共通の友人を通して知り合った。
前の会社を紹介してくれたのもいづみさんだった。

『ーやめたんだよね？その事で電話したの！』

「もう知ってたんですね……本当すみません。すぐに連絡もせずに。折角紹介もしてもらったのに…」

『ううん！大丈夫だよ！むしろ私からしたら好都合だったから連絡したんだ。

それでね、内容なんだけどーーーーーー』

いづみさんが劇団の監督をやっていることは知っている。
そこで今メイクアップアーティストが居ないこと、
前の会社より多いお給料は渡せないが、給料がでること、
僚もあること、
なによりも俺のメイクが大好きだと言ってくれた。

『無理にしてとは言わない、考える時間も必要だと思うからまた連絡してね！』

と電話を切ろうとするいづみさん。

「やります。やらせてください。」

気づいたらそう口走っていた。

昨日会社をやめた俺には選択肢なんてない。