岸くんに愛されすぎちゃって困ってます！ (ページ7)

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初めての大喧嘩⑤ ページ7

玄樹side

俺は、勝利くんと聡くんの仲睦まじい姿を

見るたびに、岸くんに会いたいなぁーって

思ってしまう。

けど、岸くんは…廉との食事を選んだんだと

思うと、、、やっぱり許せない！！

僕が、どんなにこの日を楽しみにしていたか、

岸くんは、知らないだろうし、

わかってないんだろうな、、、

そんな事を考えてたら、岸くんは、

久しぶりの２人で、過ごせる時間が、

楽しみじゃなかったのかなとか、不安が募る。

帰りたくないなと思っていたら、

聡(もうさ、遅いし泊まっていったら？)

玄(え、いいんですか？)

勝(え、でもさ、岸くゥ、、、。)

聡(全然、いいよ！！)

勝(ちょっと待って！何、すんだよ。)

聡(何って何？何もしてないんだけど。)

勝(したじゃん。岸くんって言おうと思ったら。)

聡(気のせいじゃない。)

勝(嘘はよくないって！)

玄(あの、僕…帰りますから。)

聡(え、でも…)

玄(もう、大丈夫ですから。

今日は、ありがとうございました。)

そう、言って聡くんたちの家を出た。

来る時は、晴れていたのに、、

雨が降ってる。

まるで、今の僕みたい。

どうしよ、とりあえず家に帰ろうかな。

帰りたくないけど…

玄(ただいまー。)

あれ、岸くんいないのかな。

いないはずない！

だって、鍵あいてたもん。

恐る恐るリビングのドアを、開けた。

そこには、信じられない光景が広がっていた。

何これ…

岸くんと廉が寝てるんだよ。

信じられない。

とりあえず、岸くんの名前を呼びかけた。

岸くん、岸くんって、

呼んでいるのに、反応なし。

反応したかと思えば、

寝返りをしながら、廉に抱きつく岸くん。

何を、見せつけられてるの。

僕は、怒った。

もう、岸くん、岸くんってば！！

大きな声で、怒鳴るような声出したのに、

2人とも起きない。

そして、気持ちよさそうに寝ている。

帰ってくるんじゃなかった。

僕は、泣き崩れた。

そんなに、そんなに、、、、、、

廉の事が大好きなら廉と付き合えばいいじゃん。

僕は、この時…冷静に判断が出来なかった。

ただ、自分の感情のままに動いてしまったんだ。

荷物をまとめて、気づかれない様に…

家を出た。

家を出たのはいいけど…

行く所もなくて…

僕は、雨に打たれながら…

実家に、帰りました。

まるで、結婚したばかりの夫婦喧嘩みたい

と思ってしまった。

岸くんの気持ちが分からないよ。

ねぇー、教えてよ！

岸くん。