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朝、当たり前のようにさとみさんの体温を感じながら目を覚ます。
学校が始まったらこうやってベッドから出るまでぐだぐだしていられないと思うと少し、いやかなり寂しい。
今日は後ろから脇の下に腕を通され、前で組んで引き寄せられている。
ハグのバリエーションが豊富だなぁなんてのんびり考えていると、後ろでもぞもぞと動き始めるさとみさん。
「A…起きてる？」
今日も寝起きの声が低くて頭に直接響いてくる。さとみさんの声を聞くと変な感覚に陥るのは私だけなのだろうか。
「…おきてません」
「なんだか俺みたいになったね」
「一緒にしないでください。さとみさんが可哀想」
「なにそれ、かわいい」
そう言うと顎を肩に乗っけて深く息を吐く。
「寝る前から起きた時までAの匂いするの幸せ。あったかいしやわらかいし」
「私もさとみさんにぎゅってされると安心します」
「ほんと〜？うれしい…
ずっとこうしてたいけど、今日は無理そうだね」
そうだ。私にとって、真白家にとって今日は多分すごく大事な日。私が舐められては、桃ヶ崎にも当然迷惑を掛けることになる。
「プレッシャーとか家の事とかさ、あんま考えすぎなくていいからね。」
私ははっと顔をあげ、さとみさんの方を見る。
「…やっぱり考えてた。Aがどんなヘマこいたとしても俺が助けるから。そのまんまのAで居てくれればいいよ」
「さとみさん……」
さとみさんの神様みたいな微笑みに目が焼けるかと思った。太陽より何倍も眩しい。
「うぉ、どうしたの〜。急に甘えん坊さんになっちゃって」
「…ちょっとだけ、このまま」
「っ、…まったくもう、Aはしょうがないなぁ」
さとみさんに弱いところを見せたくなかったけれど、あいにく察しがいいので気付かれてしまったっぽかった。
それでも受け止めてくれるさとみさんの優しさに甘えてしまう自分が嫌になって、余計に涙が出る。
さとみさんが一定のテンポで背中を優しくとんとんしてくれたおかげで何とか落ち着きを取り戻した。
「…さ、顔洗ってご飯食べよう。
食べなきゃ1日頑張れないし！」
「…そうですね！」
そうして2人並んで洗面所へと向かった。
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にぁ(プロフ) - 表記変えました〜何卒＜(_ _)＞ (2020年11月8日 22時) (
レス) id: 0d303f2cf8 (このIDを非表示/違反報告)
にぁ(プロフ) - 関連作品の所に出てくるのなんでだ...と思ってたら関連1位って何事ですかありがとうございます ；； (2020年11月7日 1時) (レス) id: 0d303f2cf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にぁ | 作成日時：2020年10月11日 15時
