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着替えを済ませ、髪の毛をどう結ぼうかと悩んでいたら、どこからか視線を感じる。

「さとみさん…?」

声を発するも、返事は無い。
ふと後ろを振り返ると、そこにはふわふわした毛の猫がいた。

そこではっと気がつく。
あの時の毛…やっぱり猫ちゃんと住んでたんだ!

猫は目が合うとこちらに駆け寄ってきて、安全確認をすると構ってと脚に体を擦り寄せてくる。

「触っていいのかな、失礼します」

そうやって猫と戯れていると、ドアが開いた。さとみさんが帰ってきたみたいだ。

「みみちゃんが俺以外に懐いてる!!?!?」

「あっ、ごめんなさい可愛くてつい…みみちゃんって言うんですね」

「みみちゃんはね〜、寂しがり屋さんでもってビビり症だから難しいんだよ」

「そうだったんですか」

「他にも猫はあと2人いて〜、犬は今散歩に行ってもらってる」

「それはそれは…賑やかで楽しそうですね」

「嫉妬してんの?」

まさか。何に対しての嫉妬なんだ。こんなにもかわいいみみちゃんになんて敵う訳が無い。そもそもジャンルが違う。

「してません!」

するとさとみさんは近付いてくるなり私の髪の毛に手を掛けた。

「…でも、Aちゃんもみみちゃんと同じ匂いがする」

獣臭…?嘘だ。昨日は用意されていた石鹸を使ったから絶対にそんなことはないはず…

「嗅覚的なものだと思ってると思うけど違うよ。Aちゃんに癒しを求めちゃうな〜って意味ね」

そう言うと手に取った髪の毛をくるくると絡ませて遊び始める。なんだかさとみさんも猫に見えてきた。

「Aちゃんは人の体温すき?」

唐突にどうしたのだろうか。

「好きですよ。病気の時寄り添われたりとか、ぎゅーってすると安心します」

と私が告げた瞬間、体にドサッと重みが伝わる。
さとみさんが言葉通り抱き着いてきた。真正面から崩れるみたいに。

「よかったぁ…俺、ぎゅってしてないと寝れなかったり不安になっちゃうから…Aちゃんがそうやって言ってくれて嬉しい」

「…こんなのでよければ、毎日して頂いても大丈夫ですよ。それでさとみさんのお仕事が捗るなら尚のこと」

さとみさんがハグをすることで頑張れるなら、私もさらに頑張れる。いつ心臓が止まるか分からないけれども。

「Aちゃんお子ちゃま体温だね。あったか〜」

「朝、だから、です……!」

勿論朝だからではなく紛れもないさとみさんのせいですので。

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にぁ(プロフ) - 表記変えました〜何卒<(_ _)> (2020年11月8日 22時) (レス) id: 0d303f2cf8 (このIDを非表示/違反報告)
にぁ(プロフ) - 関連作品の所に出てくるのなんでだ...と思ってたら関連1位って何事ですかありがとうございます ;; (2020年11月7日 1時) (レス) id: 0d303f2cf8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にぁ | 作成日時:2020年10月11日 15時

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