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先方に促され、ふかふかな1人掛けのソファに座る。
座ったのを確認すると、口を開いた。
「先ずは初めまして。Aちゃん、で良かった？」
「初めまして。はい。…あの、聞きたい事が色々とあるのですが、」
「何が聞きたいのか大体予想着くから、今から説明してくね」
こうして、大事だと言われていた縁談へと入る前に、謎の事情聴取のような空間が出来上がっていた。
「Aちゃんはさ、財閥の事とか詳しい？というか親から聞かされてた？」
「歴史、というかどんな経緯があって、今どんな状態で、という大雑把な事程度なら分かります」
「うん、じゃあこの縁談はどんな経緯で仕組まれたものなのかは理解してる？」
「それが分からなくて」
「なるほど。じゃあまず、復習からしよっか」
そう言うと桃ヶ崎さん(こんな呼び方で呼んでいいのか分からないけれど)は私の知りたかったことを指をぴょこぴょこさせながら全部教えてくれた。
「財閥っていうのはそもそもの話、1947年に連合国軍最高司令官総司令部によって解体されてる。実際Aちゃんのお父さんも仕事で出会う人以外に職業を尋ねられた時、財閥で指揮とってますなんて言わないと思うんだ。
じゃあ何で俺らが財閥って言われてるんだって事なんだけど、戦後ね、住友.三井.三菱その他諸々財閥はさっき言った通りぜーんぶ解体された。でもそれは名目上、当時名を轟かせた財閥だけ。有名所が政府に押収された資金は、何故か今政府の元には無い。これが何処に行ったかは分かる？」
「…全国？」
「ぶっぶ〜。正解は俺。そしてAちゃんの元。」
「ふざけてます？」
「ちが〜うよ、ほんとだって。桃ヶ崎と真白は政府から分裂状態になったひとりの有権者が作ったの。そこに財閥の意思を受け継ぐ人が集まって、今や裏ではぜーんぶ俺んとことAちゃんのとこがお金やら人やら物やらを動かしてる。やろうと思えば外国との貿易とかだって勝手に打ち切ることも可能だよ」
「そうなんですか？でもそれって国にかなりの影響が及ぶのでは…」
「できるってだけの話。国がもし名誉がどうとか借金がってグダついてたら俺らが動かせば他国の短気な大統領の機嫌だって簡単に取れちゃうよ？」
そんな規模にまでうちはなっていたの、、？
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にぁ(プロフ) - 表記変えました〜何卒＜(_ _)＞ (2020年11月8日 22時) (
レス) id: 0d303f2cf8 (このIDを非表示/違反報告)
にぁ(プロフ) - 関連作品の所に出てくるのなんでだ...と思ってたら関連1位って何事ですかありがとうございます ；； (2020年11月7日 1時) (レス) id: 0d303f2cf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にぁ | 作成日時：2020年10月11日 15時
