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『それっぽいの居たけど、俺が周り見てたら多分逃げてったわ』
「そーですか…ありがとうございます💦」
『家近いの?』
「すぐそこです…」
『とりあえず家まで送るよ、1人にさせるの不安だし』
「え、そんな悪いです…」
『大丈夫っすよー…って言ってもこんな事あったあとで男に家教えたくないか』
「え!いや!そういうわけでは!あらきさんなら大丈夫です!」
『俺なら、とかそーゆーこと簡単に言うと男はすぐ勘違いしちゃうからだめですよ。
まぁでも、そーゆー事なら心配だし送ってきます』
「すみません…助かります🙇♀️」
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コンビニから3分くらいで家に着く。
『無事に着きましたねえ、じゃあ俺はここらで…』
「あの、お礼と言うほどではないんですが、お茶でも…?」
『いやいや、流石にこの時間に女の子の家に上がるのはねえ?』
「その…実はまだ1人になるのが怖くて」
『あ、そか、そういう事なら…。ほんとにいいんすか?』
「はい、あらきさんが嫌じゃなければ!」
『嫌なわけないですよ〜、じゃあお邪魔しまっす!』
1人になるのが怖いのはもちろんなんだけど、玄関で帰ろうとしたあらきさんを見て、やだ…って思ってしまった。
せっかくの機会だからもう少し話してみたい、って。
『ところでさっきの、誰か検討つかないんですか?』
「うーん、つかないですね。あらきさんみたいに人前に出たこともないですし、何か恨みを買った覚えもないですし…」
『美人さんだから無意識に引き寄せちゃうのはあるだろうなあ』
「いやいや何言ってるんですか、私にそんな思う人いませんよ〜」
『え?だって和泉さんモテるでしょ?』
「モテませんよー!冗談でたまに言われることはありますが、本気なわけないですし」
『ボソッ(…こりゃ罪な女だ)』
「なんか言いました?」
『あーいや。まぁでももしかしたら和泉さんを好きな人がこじらせちゃってあーなってるのかもしれないですしねえ、気をつけた方がいいかと』
「そう…ですかね。明日からどうしようかな」
『和泉さん仕事終わるの何時頃なんですか?』
「うーん、時期にもよりますがそれこそあらきさんのLIVEが近いので最近は遅めかなあ」
『あーそうすよね、忙しくさせちゃってすいません』
「いやいや!それが仕事ですし、この仕事楽しんでやってるので!」
『まぁこれも何かの縁ですし日頃の感謝も兼ねて明日から夜送りますよ。連絡くれたら会社に迎えにいくんで』
「え?!」
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作者名:sana | 作成日時:2023年10月31日 22時