🍎11〜araki side〜 ページ12
もうすっかり毎日の恒例になったAさんの迎え。
ただ今日は打ち合わせが長引いてていつもの時間に行けなそうでやばい…!
と焦ってると…
Aお疲れ様です!
今仕事終わりました!
あらきもう少しかかりそうだからカフェとかで待ってて!
Aそしたら今日は大丈夫なので、こちらのことは気にせずに打ち合わせみっちりしちゃって下さい!
わ、待っててって言ったのに。でもAさんの性格ならそう言いそうだなって分かってたよな。
とりあえずなるべく早く終わらせて後から合流しよ。
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爆速で打ち合わせを終わらせ、
あらき終わったよ、今どの辺?合流しよ
既読にならない…。
うーん、いつもこういう連絡はすぐ返信してくれるんだけどな。
電話かけるか。
📞「おかけになった電話番号は電波の届かないところにあるか、電源が…」
繋がんないし。
…嫌な予感がする。
これがただの杞憂ならいいけど、とにかくAさんの家の道まで急ぐか。
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帰宅経路は大体聞いてたのでそこに向かってとばしてると…あれ?もしかしてAさんじゃ…
急いで車を停め、走って向かうと前に見かけたストーカーがAさんに迫っているところだった。
嫌な予感、的中。
『Aっ』
Aさんが振り返ると泣きそうな顔から安心したような顔に変わって、可愛いななんてこんな時に思ってしまう。
ス「な、なんだお前」
『てめーこそなんだ、あ?もしもし警察ですか?刃物で女性を脅すやつが現れて』
とりあえず威嚇してすぐに警察に電話をかける。2.3分押さえつけとけば来てくれるだろ…。
『住所は○○…男の特徴は…』
ス「や、やめろっ」
警察に連絡して焦ったのか俺に向かってカッターを向けてくる。
やべ、流石に回避出来な……
え?
目の前にAが手を広げ、そして腕を抑えて倒れた。
そこからはあまり覚えてなく、とりあえず夢中でストーカーを倒しAの安否を確認するのに必死だった。
「大丈夫、かすり傷ですよ」
『あぁ、良かった、いや良くないか。すみません、助けに来たのに、庇われて傷つけさせちゃうなんて、俺ダサすぎ…』
猛省しながら、嫌われたかななんて思ってたのに
「私にはヒーローに見えましたよ」
って超素敵な笑顔でにっこり笑ったあと、安心してか泣き出すAさんを見て、思わず抱きしめていた。
もう絶対傷つけさせない。
俺がAを守るから。
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作者名:sana | 作成日時:2023年10月31日 22時