＊オタクの使命感 ページ3
いつも通り宅飲みしてると
『ねぇA〜、俺そろそろデートしたい！なんかちゃんとお洒落してさ！』
「うーん、そりゃ私もデートはしたいけどね…？あなた武道館満員にするくらい人気者なの自覚してる？
もし二人でいるの誰かに見られたら…さ。」
『大丈夫だよ、だって俺全く変装してないのに普段からバレないよ？』
「えぇ…でも万が一ってことがあるし…。」
『仮にバレたとしても俺は堂々と彼女です！って言いたい！』
「だめだよ！そんなの！」
『俺が彼氏だってこと…隠したいの？』
「そうじゃなくて！そりゃ…私だってめいちゃんが彼氏だなんて世界中に自慢したいよ…でもさ…」
『自慢したいの？』
「…なんでそんなニヤニヤしてんの！」
『自慢って言われたから』
「当たり前でしょそんなの！世界で1番好きな人が世界で1番推してる人なのに自慢したくないわけないじゃん…。」
「…なーんでそんなにAは可愛いこというわけ！！本当可愛いなー！！」
と、はしゃぎながら後ろから抱きしめてくるめいちゃん。
嬉しいけど…
「と、とにかく、外デートはだめ！せめて映画とかプラネタリウムとか…？
そういう顔見えにくいとこなら良いかなぁ…。」
『そっかぁ。でもAはそれで寂しい想いしてない？』
「めいちゃんに好きって言われるだけで世界一幸せ者だから大丈夫だよ。」
『もー。なんていい子なの。好きだよ、好きに決まってるでしょ！！！』
「私も大好きだよ！」
抱きしめ合いながらこんなこと言ってる二人。
傍から見ると俗に言うバカップルってやつなんだろうか。
確かに本音を言えば普通のカップルのようにデートに行ったり、人目を気にせずに2人で過ごしたり、憧れはある。
でも私は彼女であるまえに、めいちゃんのオタクだった期間が長いわけで。
オタクの気持ちは誰よりもわかっている。
推しに彼女がいるというのは例えリアコじゃなかったとしても、いい気持ちはしないものだ。
わかっているのに禁断の恋に踏み切ってしまった手前、我慢をしなきゃという使命感がある。
それにこうやって抱きしめてもらえて、好きと言われるだけで最高級のファンサなわけだし、
これ以上の幸せは願ってはいけない。
なるせちゃんに注意されていたのに、遠慮をすることが癖になり始めていたことに私は気づいていなかった。
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sana(プロフ) - Mrs.ぱんぷきんさん» 訂正しました！ありがとうございます！ (2023年3月17日 1時) (
レス) id: 002cc63ec6 (このIDを非表示/違反報告)
Mrs.ぱんぷきん(プロフ) - いつも素敵なお話をありがとうございます！最新のあなめと花見回にて、最後の方が名前変換が機能していないところがあります！よろしければご確認くださると嬉しいです！ (2023年3月16日 8時) (レス) id: 3c19ec381c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sana | 作成日時：2023年3月7日 10時
