散歩 ページ22
ヒョンジュンに「ヒョン〜踊って〜」と何度言われても聞こえていないフリをした。
「なんでダメなんですかぁ〜」とあのトイプードルの様な可愛い顔を見ると決意が揺らぎそうなので最後は目も閉じて、どうにかやり過ごした。
あとからジュノに文句を言ったがサラッとかわされてしまった。本当にお喋りだ。
冬も近づいてきて、もしかしたら全員一度宿舎を出るかもしれないという話が出た。やはり番組関連の話は上手く進んでいない。
叔父さんからは「最悪仕事がなくなる覚悟をしてほしい」とまで言われてしまった。
言われてものすごく落ち込んだ。
自分の仕事の心配をして、ではない。彼らのことを思ったら一番なって欲しくない展開だった。
不自然なくらい私がいる空間では彼らもこの話題は出してこない。なので今まで通り私からも聞かなかった。
それでも気になって、私までぐるぐる考えてしまって、唸りながら料理を作っていた所にスンヨンが突然「漢江に行こう！」と言い出した。
「さっぶ」
「誰だ…漢江行こうとか言い出したの」
「それはスンヨニヒョンです、スンウヒョン」
やってきた漢江の川沿いをスンヨン、スンウ 、ハンギョルの４人で歩く。ちょうど宿舎にいた人に声をかけたらこのメンバーになった。
「おでこが寒すぎるんですけど…」
吐いた息がたちまち白い煙の様に空へ上がっていくのを見ながら文句を言った。
出掛けにハンギョルが「せっかく出掛けるんだし、Aの髪の毛をセットしてやるよ！」と言い出し、断ったのにも関わらず勝手に前髪を上げられ髪をセットされた。お陰でおでこが寒くて仕方ない。
「あ〜！大丈夫大丈夫！カッコ良くなった！」
「ハンギョルの大丈夫はなんか大丈夫な気がしない…」
４人で並んでたわいもない話をする。最初はチキンを頼んで川沿いで食べようとしたが寒すぎて辞めた。
ハンギョルは吐く息が面白いのかひたすら息を吐き出して遊んでいる。
私の横をのんびり歩くスンウが深呼吸をして、大きく伸びをする。走って行ったハンギョルとスンヨンは随分先にいる。
段々周りからの視線が集まってきた。
「そろそろ帰らないと」
変な噂になるのは避けたい。そう言ったものの、スンヨンとハンギョルがふざけて走り出す。
私も慌てて追いかけるが躓いてバランスを崩してしまった。
「あ」
と思ったときには遅かった。
３人の驚いた顔が目に入った。
ぐらりとバランスを崩して、そのまま川に落ちた。
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cham-chi(プロフ) - すずさん» コメントありがとうございます！今更な気もしたんですがそう言って頂けて本当に嬉しいです。励みになりました！！読んでいただいてありがとうございました！！ (2020年9月16日 11時) (
レス) id: 019756ae7d (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - X1の作品が少なくなり寂しい思いをしていまきたが、更新通知が来るたび、まだまだ私のように応援している人がいるんだなと思い嬉しくなりました。素敵な作品に出会えて嬉しかったです！これからも頑張ってください(^^) (2020年9月16日 2時) (レス) id: 70fff2cd4d (このIDを非表示/違反報告)
cham-chi(プロフ) - カナル式さん» カナル式様＞コメントいただけて凄く嬉しいです！今更書くのはどうなんだろうと迷っていたんですがそう言っていただけて書いた甲斐がありました。下手くそな文章ですがもう少しお付き合いください。いつもありがとうございます。 (2020年9月11日 7時) (レス) id: 019756ae7d (このIDを非表示/違反報告)
カナル式(プロフ) - この作品すごく好きです！ 今はX1の作品があまり無いのでこうやって更新して下さるのが嬉しいです！これからも続きを楽しみにしています(*^^*) (2020年9月11日 0時) (レス) id: 0d79bc4d43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cham-chi | 作成日時：2020年9月5日 0時
