ただのキスじゃ、済ませない。 黄緑 ページ2
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地球外生命体(触手)なzmさんとのキスの話。
本能と理想の狭間、彼がどれだけ堪えている事か。
――――――
最近、どうも我慢が効かなくなったように思う。
「ッ、はぁ…」
興奮を吐息で逃がしながら、今日も彼女にキスをする。
一日に一度だけ、と取り付けたその約束は 彼女を他ならない【俺】から守る為で、【俺自身】を守る為だった。
アニメや漫画で見る可愛いキスなんて遥か彼方。
俺は正しく彼女の唇を【貪り】、心を満たそうと躍起になっている。
彼女の首裏を掌で固定して、深く息を吸った。
甘い、あまい匂いがする。
なんて魅力的で、毒だろう。
自制心をゴリゴリと削る恐ろしい匂いは、人間の舌に模した触手を口内で遊ばせる度に濃くなり、くらりと脳髄を惑わせた。どうにかなってしまいそうで、こわい。
最初は我慢できていた。
種族の違いを認めて、客観視できていた。
でも、でも。
唇を重ねる度に、人間の真似事をする度に、彼女がふわりと笑んで、あまりに魅力的な匂いをふり撒くから。脆く儚い
「(いい、匂いやな…)」
食べてしまいたい。
いや、食べてしまったら彼女は本当に手に入らないだろうが。
酩酊の狭間で、血を望むあまり張り付いた喉を止渇する。
何時迄も満たされることのない空腹感を埋めるように多幸感を唇に求め貪った。
麻薬。その言葉がぴったりだ。
自分が彼女と同じ種族では無いことを痛感する。
俺の下で息苦しさに涙の膜を張らせる姿はか弱く、とても被虐的で…興奮してしまう。
快感か、苦しさか。
二者択一なんて綺麗なコトができない感情でぐちゃぐちゃになった彼女の視線は、頬は、小さな口は。
堪らなく俺の【本来】を刺激するのであった。
――――――
愛おしいが過ぎると、身体に悪いのだ。
なんてったって、ほら。
こんなにも可愛くて、おいしそう。
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都築(プロフ) - 失礼します。完結おめでとうございます!!めちゃくちゃ好きだったので完結と聞いてちょっと残念です。次の作品も楽しみにしてます。 (2021年7月10日 0時) (
レス) id: e5f03274fe (このIDを非表示/違反報告)
都築(プロフ) - 続々編？おめでとうございます!!更新再開してくださって嬉しいです。これからも応援してます。体調には気をつけて頑張ってください。 (2021年4月3日 18時) (レス) id: e5f03274fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チャムチャム
| 作成日時：2021年4月2日 23時
