行き場をなくした心とのんちゃん side you ページ34
A「何？」
私がﾃﾞｽｸに戻って来ると斜め前の吉田さんがﾁﾗﾁﾗとこっちを見てくることが気になった。
A「どうしたの？」
そう聞いても「何でもないですっ！」と言いながらも私を見ているのがわかる。
ﾊｧ…もう…「吉田さん！」と呼ぼうとしたらPCに吉田さんからﾒｰﾙが届いた。
A「何なの？いったい…。」
目の前にいるのにﾒｰﾙしてくるなんて。
ー『やっぱり、室長とﾁｰﾌお付き合いしてたんですね♪』ー
ﾊｯ？！
驚いて吉田さんの顔を見たら、親指立ててｳｲﾝｸされた。
「違うよ！つき合ってない！」とｼﾞｪｯｼｬｰで伝えても「またまた〜」と返ってくる。
A「吉田さん。ちょっと…っ！」
吉田「ﾁ、ﾁｰﾌ！」
このままだと埒があかないから給湯室に連れて行った。
A「さっきのﾒｰﾙは何なの？！私と室長がつき合うなんてあり得ないでしょ！」
吉田「もうっ、隠さなくったっていいですよ！私、見ちゃったんですから！ｽﾓｰｷﾝｸﾞﾙｰﾑの前の自販機のとこで室長とﾁｰﾌが抱き合ってるの。」
A「え…？ぁ、あれは違うの！誤解よっ！」
自分でも恥ずかしいくらい必死で言い訳した。
変な噂を流されたくない。
そして何よりもここに頻繁にやって来るﾁｬﾝﾐﾝにこれ以上誤解されたくない…。
なのに吉田さんは私の言うことを聞くどころか褪せる私をなだめ、決定打を放った。
吉田「ﾁｰﾌ、心配無用です。私もｼﾑさんも誰にも
言いませんから！」
ｼﾑさん…も…？
耳を疑った。
A「ｼﾑさん…も…って？」
吉田「ｼﾑさんも一緒にいたんです。お茶を出しに行った時、ちょっと話が盛り上がっちゃって。ｼﾑさんがお薦め缶ｺｰﾋｰ、うちにもありますよ〜ってここに案内したら、ﾁｰﾌと室長が…。」
ﾁｬﾝﾐﾝに…また見られた…。
吉田「ｼﾑさんって大人ですよね！私が驚いて動揺しちゃってるのに、この事は見なかったことにって。もう！格好良すぎませんか？私、好きになっちゃいましたよぉ…。」
A「え…？」
吉田「ﾁｰﾌ！私もﾁｰﾌを応援しますから、ﾁｰﾌも私に協力して下さい！お願いします！」
私の手を握りしめる吉田さんから本気が伝わって来る。
行き場をなくした私の心とのんちゃんの存在…。
知られちゃいけない…。
隠し通すしかない…。
A「いいよ…？協力する…。」
そう返事するしかなかった…。
当然の報い side you ＊ラスト追加＊→←ほろ苦い恋の味 side you
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ミニー - bubuさん、大丈夫ですか？これだけ皆さんが評価してるので、それが答えだと思います。わざわざコメ欄閉じなくても良かったと思いますよ。 (2015年7月9日 23時) (
レス) id: afeb557933 (このIDを非表示/違反報告)
bubu - Marieさん» 早速読んでくださりｺﾒﾝﾄまで頂いてありがとうございます！次の章でﾁｬﾝﾐﾝがどうしていくのか楽しみにしてて下さい(*^^*) (2015年1月10日 0時) (レス) id: 35a7c0abd2 (このIDを非表示/違反報告)
bubu - あや511さん» そう頑固なの！でもﾁｬﾝﾐﾝは諦めません！ (2015年1月10日 0時) (レス) id: 35a7c0abd2 (このIDを非表示/違反報告)
bubu - wakaさん» 「私」は頑固なだけでｲﾁﾞﾜﾙは作者なの〜 (2015年1月10日 0時) (レス) id: 35a7c0abd2 (このIDを非表示/違反報告)
bubu - ひろさん» まだ素直にはなれないね。ﾁｬﾝﾐﾝの頑張りにかかってる(笑) (2015年1月10日 0時) (レス) id: 35a7c0abd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bubu | 作成日時：2014年12月16日 17時
