ほろ苦い恋の味 side you ページ33
A「ただいま戻りました…。」
甘春堂から戻って来たら先輩も内村くんも吉田さんまでいなかった。
A「まだいるんだ…ﾁｬﾝﾐﾝ…。」
菓子折りを先輩のﾃﾞｽｸの上に置いて、自分の席に戻った。
A「…軽蔑…。」
ﾁｬﾝﾐﾝが私を見る瞳はそんなだった…。
A「ﾊﾞｶね…これが望んだことじゃない…。」
私はﾁｬﾝﾐﾝじゃなく、のんちゃんを選んだんだから…。
苦しかったのは私だけじゃない…。
ﾁｬﾝﾐﾝはもっと苦しんだ…。
それを私は踏みにじるようなことをしたんだから…。
A「ﾌｩ…」
一息ついた頃、吉田さん以外、企画室に戻っていた。
A「もう…出てもいいかな…。」
先輩も内村くんも戻って来たならﾁｬﾝﾐﾝも帰っただろう。
ﾁｬﾝﾐﾝと顔会わせづらくてｺｰﾋｰ買いに行くのを我慢してた。
A「これを飲むのが至福の時…。」
ﾁｬﾝﾐﾝが好きなﾒｰｶｰの缶ｺｰﾋｰ。
ﾁｬﾝﾐﾝが薦めてくれて私も好きになった。
ﾕﾉ「恋してるみたいだな。」
A「先輩？！」
ﾕﾉ「俺も飲もうっと！」
そう言って私と同じ缶ｺｰﾋｰを買った。
ﾕﾉ「…ｱｲﾂとなんかあっただろ。」
A「…。」
ﾕﾉ「なんか俺たちつき合ってることになってるぞ。」
A「え？！」
ﾕﾉ「何で？お前がわざとそう言ったとも思えないし、まっ、ﾉｿﾞﾑのこと考えたら、ｱｲﾂがそう思ってくれた方がこっちは都合がいいけど？」
ー見たんだ…お前が…室長の車から降りて…ｷｽしてるとこ…ー
ーあの人とつき合ってるのか？ー
A「…見てたの。去年のｲﾌﾞ…先輩が私に…ｷｽしたとこ…。」
ﾕﾉ「なるほど。それでお前に聞いたってわけか。けど何で否定しなかったんだ？あんなに恋人のﾌﾘするの嫌がってたのに。」
A「…のんちゃん抱っこしてたの…。ﾁｬﾝﾐﾝに見られないよう隠してたから…返事しろって…言われても…出来なくて…振り向けなか…っ！」
ﾕﾉ「わかった…もういい…。」
先輩の腕が優しく私を包み込む。
ﾕﾉ「苦しいだろ…嘘をつくのは…。俺の前だけでも…自分に正直になれ…！」
A「先輩…っ！」
先輩の優しさが、弱った私の心に染み込んで、つい甘えてしまった…。
吉田「室長…！ﾁｰﾌ？！嘘…！」
ﾁｬﾝﾐﾝ「…吉田さん。ｺｰﾋｰはまた今度。それから、この事は見なかったことに…ね？」
吉田「ﾊｲ…。」
ﾁｬﾝﾐﾝ「…。」
行き場をなくした心とのんちゃん side you→←もう騙されない
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ミニー - bubuさん、大丈夫ですか？これだけ皆さんが評価してるので、それが答えだと思います。わざわざコメ欄閉じなくても良かったと思いますよ。 (2015年7月9日 23時) (
レス) id: afeb557933 (このIDを非表示/違反報告)
bubu - Marieさん» 早速読んでくださりｺﾒﾝﾄまで頂いてありがとうございます！次の章でﾁｬﾝﾐﾝがどうしていくのか楽しみにしてて下さい(*^^*) (2015年1月10日 0時) (レス) id: 35a7c0abd2 (このIDを非表示/違反報告)
bubu - あや511さん» そう頑固なの！でもﾁｬﾝﾐﾝは諦めません！ (2015年1月10日 0時) (レス) id: 35a7c0abd2 (このIDを非表示/違反報告)
bubu - wakaさん» 「私」は頑固なだけでｲﾁﾞﾜﾙは作者なの〜 (2015年1月10日 0時) (レス) id: 35a7c0abd2 (このIDを非表示/違反報告)
bubu - ひろさん» まだ素直にはなれないね。ﾁｬﾝﾐﾝの頑張りにかかってる(笑) (2015年1月10日 0時) (レス) id: 35a7c0abd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bubu | 作成日時：2014年12月16日 17時
