X'masの思い出 ページ1
ﾁｬﾝﾐﾝ「うぅ…さむ…っ！」
家を出た瞬間、肌を刺すような空気。
そういや、ﾃﾚﾋﾞで今年一番の寒さになるかもって言ってたな。
ﾁｬﾝﾐﾝ「ずび…っ。ﾏﾌﾗｰいるよな。」
今更ながら良純の言うこと聞いときゃ良かったと後悔する。
ﾁｬﾝﾐﾝ「ｱｲﾂなら言わなくても持たせてくれた…」
って！何今更、思い出してんだ！
ﾁｬﾝﾐﾝ「…んとっ！この季節嫌いだよ…」
駅に向かう町並み。
建て売り住宅が多いこの辺りは競い合うかのようにｲﾙﾐﾈｰｼｮﾝでﾃﾞｺﾚｰﾄされていた。
ここに引っ越して来た頃はこのｲﾙﾐﾈｰｼｮﾝの間を通って帰るのが楽しかったっけ…。
どこもかしこもX'mas一色。
ここにX'masなんかｸｿくらえ！って思ってるﾔﾂがいるというのに、そんな僕を嘲笑うかのようにｻﾝﾀｸﾛｰｽが笑っている。
ﾁｬﾝﾐﾝ「…なあ。お前もこんなもの着せられたくないだろ？」
駅前のｹﾝﾀｯｷｰおじさんもｻﾝﾀｸﾛｰｽの衣装着せられてX'masをｱﾋﾟｰﾙしている。
ー私…もう疲れたの…ー
ー疲れたって…なんで急にそんなこと…っ！ー
ーお願い…私と別れて下さい…ー
1年前のX'mas。
長く付き合ったｱｲﾂとｹｼﾞﾒをつけようと指輪とﾌﾟﾛﾎﾟｰｽﾞの言葉を用意して駅からあのｲﾙﾐﾈｰｼｮﾝの間を通ってﾏﾝｼｮﾝに戻った。
なのにｱｲﾂは荷造りをして俺の帰りを待ち、別れ話を切り出した。
ちゃんとした理由も言わず出ていったｱｲﾂ。
ｻｲﾃｰなX'masの思い出。
それから俺はX'masが嫌いになった…。
ﾁｬﾝﾐﾝ「席は…と。ここか。」
出張で関西へと向かう新幹線。
ﾁｬﾝﾐﾝ「ﾊｧ…気が進まねえ…。」
関西は別れたｱｲﾂが住む町。
俺と別れて勤めていた同じ会社を辞め、実家のある関西へ戻って行った。
噂じゃ大学の先輩のﾂﾃで入った会社に通いつつ一人暮らしをしてるらしい。
序でにその大学の先輩とやらは男らしいけど。
ﾁｬﾝﾐﾝ「知りたくもねえ情報はｲﾔでも入ってくんだよな…。」
ﾊｧ…一人でゆっくりとしたいのに窓際じゃねえし。
始発で窓際取れなかったってことは確実に俺の隣に乗るﾔﾂがいる。
ﾁｬﾝﾐﾝ「ﾁｯ…面倒くせえなぁ。乗るならとっとと乗れよな。」
ｶﾂ…ｶﾂ…ｶﾂ…
ﾋｰﾙの音が俺のところで止まった。
ﾊｧ…女か。
ﾊｲﾊｲすぐ避けますよ…。
ﾁｬﾝﾐﾝ「え…A？」
A「…。」
切符を持って立ち尽くすｱｲﾂが立っていた。
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ミニー - bubuさん、大丈夫ですか？これだけ皆さんが評価してるので、それが答えだと思います。わざわざコメ欄閉じなくても良かったと思いますよ。 (2015年7月9日 23時) (
レス) id: afeb557933 (このIDを非表示/違反報告)
bubu - Marieさん» 早速読んでくださりｺﾒﾝﾄまで頂いてありがとうございます！次の章でﾁｬﾝﾐﾝがどうしていくのか楽しみにしてて下さい(*^^*) (2015年1月10日 0時) (レス) id: 35a7c0abd2 (このIDを非表示/違反報告)
bubu - あや511さん» そう頑固なの！でもﾁｬﾝﾐﾝは諦めません！ (2015年1月10日 0時) (レス) id: 35a7c0abd2 (このIDを非表示/違反報告)
bubu - wakaさん» 「私」は頑固なだけでｲﾁﾞﾜﾙは作者なの〜 (2015年1月10日 0時) (レス) id: 35a7c0abd2 (このIDを非表示/違反報告)
bubu - ひろさん» まだ素直にはなれないね。ﾁｬﾝﾐﾝの頑張りにかかってる(笑) (2015年1月10日 0時) (レス) id: 35a7c0abd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bubu | 作成日時：2014年12月16日 17時
