検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:151,795 hit

43 ページ44

春高予選当日。

合宿終わりから今日までに、昼に出る鬼はいなかったが、一体、血気術を使う鬼が出たので要請が入って難なく討伐した。



日向は緊張からか、バスを降りてから吐いていた。

以前は隣の田中さんにぶちまけていたいたのだけど、今回、バスを降りるまで我慢していた日向を、田中さんが成長したな、と褒めていた。

褒めるところなのか疑問だったけど...大丈夫かな、日向。

『前に教えた深呼吸のやつ、また試してみてね。』

「ヴ、ヴン...。」

だ、大丈夫かな...。

東峰さんも怖い顔をしていたのだが、吐くのを我慢していたらしい。

山口くんも胃薬要求するし、私は3人を集めて呼吸で落ち着かせるのを手伝った。

東「さっきより落ち着いたかも。ありがとうな。」

山「俺も何とか...。」

日「ちょっと落ち着いたら小便したくなった!トイレ!!」

もう少しで前の試合が終わる。

仁花と2階席に移動すると、いつもの商店街のメンバーと田中さんのお姉さんの冴子さん、そして、見知らぬお爺ちゃんが目にとまった。

島田さんにこっそり聞く。

「烏養元監督だよ。」

はっ、そうなのか。

初めましてと挨拶をし、コートに向き直る。




「一次は今年も間違いなく突破出来るだろうな。」

と、烏野商店街のおじさんんの言葉に鵜養元監督は、眉間に皺を寄せながら言った。

「絶対勝てない勝負はねえし...絶対勝てる勝負もねえよ...。」

その言葉が重くのしかかった。

でも、きっと皆なら大丈夫だとも信じる。




試合が始まり初っぱな、東峰さんのノータッチエース。

仁「『ナイスキーー!!』」

飛雄のジャンプサーブも決まったり、一回戦目は難なく勝ち上がれた。

次の角川戦では、2メートルの百沢選手に高さ負けする場面がいくつかあったけど、公式試合で初の新超速攻が決まるのが見れた。

私と仁花は興奮して、初めて決まった時のように喜びを分かち合った。

合宿の成果もいかんなく発揮して、角川戦も突破。

つまり、一次予選を突破した。

次は10月。

青城にリベンジしたい。

優勝して春高に行きたい。

選手ではないけど、心に火が灯る。

荷物をまとめて仁花と降りて行くと、潔子先輩がナンパに捕まっている現場に遭遇した。

『うちの先輩に何かご用ですか?』



.

44→←42



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (61 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
125人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

マキ(プロフ) - 無気力なおバカさん» ありがとうございます!ちょっと今お休みしてますが時間できたらまた頑張ります!! (2020年5月23日 9時) (レス) id: 1bf06ece70 (このIDを非表示/違反報告)
無気力なおバカ - 面白いです!!続きも気になる〜!続編頑張って下さい!!! (2020年5月11日 22時) (レス) id: 9900cccf42 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - 美穂さん» ありがとうございます!めっちゃ頑張れますっ (2020年5月8日 19時) (レス) id: 1bf06ece70 (このIDを非表示/違反報告)
美穂 - とっても面白いです。更新頑張ってください! (2020年5月8日 12時) (レス) id: f7b3d5ed55 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - ナギさん» はっ!本当ですね。。。大変失礼致しました!指摘してくださってありがとうございます! (2020年5月6日 9時) (レス) id: 1bf06ece70 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:マキ | 作成日時:2020年5月1日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。