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春高予選当日。
合宿終わりから今日までに、昼に出る鬼はいなかったが、一体、血気術を使う鬼が出たので要請が入って難なく討伐した。
日向は緊張からか、バスを降りてから吐いていた。
以前は隣の田中さんにぶちまけていたいたのだけど、今回、バスを降りるまで我慢していた日向を、田中さんが成長したな、と褒めていた。
褒めるところなのか疑問だったけど...大丈夫かな、日向。
『前に教えた深呼吸のやつ、また試してみてね。』
「ヴ、ヴン...。」
だ、大丈夫かな...。
東峰さんも怖い顔をしていたのだが、吐くのを我慢していたらしい。
山口くんも胃薬要求するし、私は3人を集めて呼吸で落ち着かせるのを手伝った。
東「さっきより落ち着いたかも。ありがとうな。」
山「俺も何とか...。」
日「ちょっと落ち着いたら小便したくなった!トイレ!!」
もう少しで前の試合が終わる。
仁花と2階席に移動すると、いつもの商店街のメンバーと田中さんのお姉さんの冴子さん、そして、見知らぬお爺ちゃんが目にとまった。
島田さんにこっそり聞く。
「烏養元監督だよ。」
はっ、そうなのか。
初めましてと挨拶をし、コートに向き直る。
「一次は今年も間違いなく突破出来るだろうな。」
と、烏野商店街のおじさんんの言葉に鵜養元監督は、眉間に皺を寄せながら言った。
「絶対勝てない勝負はねえし...絶対勝てる勝負もねえよ...。」
その言葉が重くのしかかった。
でも、きっと皆なら大丈夫だとも信じる。
試合が始まり初っぱな、東峰さんのノータッチエース。
仁「『ナイスキーー!!』」
飛雄のジャンプサーブも決まったり、一回戦目は難なく勝ち上がれた。
次の角川戦では、2メートルの百沢選手に高さ負けする場面がいくつかあったけど、公式試合で初の新超速攻が決まるのが見れた。
私と仁花は興奮して、初めて決まった時のように喜びを分かち合った。
合宿の成果もいかんなく発揮して、角川戦も突破。
つまり、一次予選を突破した。
次は10月。
青城にリベンジしたい。
優勝して春高に行きたい。
選手ではないけど、心に火が灯る。
荷物をまとめて仁花と降りて行くと、潔子先輩がナンパに捕まっている現場に遭遇した。
『うちの先輩に何かご用ですか?』
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マキ(プロフ) - 無気力なおバカさん» ありがとうございます!ちょっと今お休みしてますが時間できたらまた頑張ります!! (2020年5月23日 9時) (レス) id: 1bf06ece70 (このIDを非表示/違反報告)
無気力なおバカ - 面白いです!!続きも気になる〜!続編頑張って下さい!!! (2020年5月11日 22時) (レス) id: 9900cccf42 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - 美穂さん» ありがとうございます!めっちゃ頑張れますっ (2020年5月8日 19時) (レス) id: 1bf06ece70 (このIDを非表示/違反報告)
美穂 - とっても面白いです。更新頑張ってください! (2020年5月8日 12時) (レス) id: f7b3d5ed55 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - ナギさん» はっ!本当ですね。。。大変失礼致しました!指摘してくださってありがとうございます! (2020年5月6日 9時) (レス) id: 1bf06ece70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マキ | 作成日時:2020年5月1日 19時