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『「やったあぁ〜〜!!」』
飛雄の練習に交代交代で付き合っていた私と仁花は、抱き合って飛んで喜んだ。
当の2人は声にならない声を上げて、喜びを噛み締めている。
また1つ、色が足された。
「やっぱりお前スゲーな!!」
「!!?」
真っ直ぐに日向に褒められ、何とも言い難い顔の飛雄。
日向が飛雄をストレートに褒めることは珍しいから、どんな顔していいかわからないのだろう。
さっき決まったけど、成功率が一気に100%になるわけではなく、次にやった時は失敗。
「影山クン、ドンマイ!」
「くそ腹立つ!!」
「なんでだよ!?それ以外に言いよう無えだろ!!」
二人のやりとりを苦笑いで見守った後、
西谷さんのトスからの東峰さんのバックアタック。
苦しくもアウトだったけどいい感じ!
そして、攻め一方の同時多発位置差(シンクロ)攻撃では田中さんが決めて、涙を流すほど喜んでいた。
色が一つ一つ足されていく。
黒になるまであとちょっと。
試合はシーソーゲームで進み、木兎さんのスパイクを止めたりなど連続で烏野がポイントを取ると、梟谷に不穏な空気が流れた。
「もう俺にあげんな!」
木兎さんが不調に陥ったよう。
勝機かと思った。
でも、他のメンバーでフォローして安定していた。またか、みたいな様子だったし、木兎さんの不調はよくあることなよう。
セッターの赤葦さんの見極めで、木兎さんが不調から脱出するのも速くて、烏野は惜敗した。
武田先生とコーチの元へ集合し、2人の言葉に鼓舞される。
色が混ざると黒になるって話が、私と考えていたことが同じだった為、感嘆した。
前世で指導する側になりきれなかった私だったけど、武田先生のような人に少し近付けたのかな、と少し嬉しくなってしまったから。
春高のスケジュールの話に変わり、改めて頭に入れる。
8月の一次予選で8校まで絞り、10月にシード校8校を加えた16校で代表決定戦だ。
帰ったらすぐに一次予選。
この合宿に参加できたことは大きい。
きっと、勝ち上がれる。
話は終わり、何十何度目かのペナルティを皆がこなしている間にバーベキューの準備を手伝った。
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マキ(プロフ) - 無気力なおバカさん» ありがとうございます!ちょっと今お休みしてますが時間できたらまた頑張ります!! (2020年5月23日 9時) (レス) id: 1bf06ece70 (このIDを非表示/違反報告)
無気力なおバカ - 面白いです!!続きも気になる〜!続編頑張って下さい!!! (2020年5月11日 22時) (レス) id: 9900cccf42 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - 美穂さん» ありがとうございます!めっちゃ頑張れますっ (2020年5月8日 19時) (レス) id: 1bf06ece70 (このIDを非表示/違反報告)
美穂 - とっても面白いです。更新頑張ってください! (2020年5月8日 12時) (レス) id: f7b3d5ed55 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - ナギさん» はっ!本当ですね。。。大変失礼致しました!指摘してくださってありがとうございます! (2020年5月6日 9時) (レス) id: 1bf06ece70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マキ | 作成日時:2020年5月1日 19時