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「どっちにしても、アンタを倒さないとゆっくり味わえないわけね。ケイター？！ちょっと手伝ってー！！」
『相棒さんならもう首を切り落としましたよ。』
「は...？」
『納刀。』
刀が消えたと同時に、鬼の腕を掴み外へと駆け、例のペナルティの坂を飛び越え、ぶん投げた。
我は闇柱と唱え、再度刀を握り直す。
『あの人達に指１本でも触れたら、許しませんよ。』
怒気を含め、鬼を睨み付ける。
「へーえ、大事な人達〜ってわけね。ってかアンタ、暗闇に私を連れてきて...馬鹿ね。」
姿を消した鬼だったが、今なら気配がわかる。
弐ノ型の影踏みの要領で、相手へと間合いをつめ、
「は？」
『闇の呼吸、漆ノ型 下弦の月。』
逃げられないように、身体を斜めに真っ二つに切り裂き、首を切り落とした。
「なんなの、アンタ...！」
ギリギリと苦虫を噛み潰したような顔を私に向けた。
『...私は闇の呼吸の使い手闇柱。夜闇を得意とするのはあなただけじゃないんですよ。』
「このっ...あいつが...あの稀血が変なものを持っていなければ食べられていたのに...！」
そう言い残して消えていった。
体育館の隅で狼狽えていた鬼を思い出す。
飛雄は部活中もあのお守りを持っててくれたのだ。
そうでなければ...
大怪我、或いは...
私はその場にへたりこんだ。
「闇柱様...！大丈夫ですか？っ！」
さっきの隠れの子がやってきた。
『ええ...少し、気が抜けただけです。』
「...誰にも怪我が無くて良かったです。」
『ええ、本当に...。』
「あとは私達にお任せして、A様はお戻り下さい。」
そうだ、早く夕飯の準備に戻らないと。
『では、頼みますね。』
.
.
菅原side
一体何だったのか。
黒と紫の羽織を来た子？が旭を助けて、化け物と外に行ってしまってから俺たちは随分の間、無言だった。
「大丈夫か、旭。」
最初に口を開いたのは大地で。
「ああ...さっきの子が助けてくれたから何とも...。」
澤「影山は？」
「俺も何ともないっス。」
谷「さっ、さっきの森然の子...！狼人間になってたのって私の見間違いでしょうか？！」
俺も何かの見間違いかとも思ったけど、確かに狼人間みたいだった。
他の皆もそう見えたようだった。
澤「何だったんだろうな...。」
「あれは鬼というものです。」
体育館の入り口から黒づくめで仮面を被った男と、それに連れられて月島と山口がやってきた。
日「オニ...？」
それはお伽噺のような話だった。
.
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マキ(プロフ) - 無気力なおバカさん» ありがとうございます！ちょっと今お休みしてますが時間できたらまた頑張ります！！ (2020年5月23日 9時) (
レス) id: 1bf06ece70 (このIDを非表示/違反報告)
無気力なおバカ - 面白いです!!続きも気になる〜！続編頑張って下さい!!! (2020年5月11日 22時) (レス) id: 9900cccf42 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - 美穂さん» ありがとうございます！めっちゃ頑張れますっ (2020年5月8日 19時) (レス) id: 1bf06ece70 (このIDを非表示/違反報告)
美穂 - とっても面白いです。更新頑張ってください！ (2020年5月8日 12時) (レス) id: f7b3d5ed55 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - ナギさん» はっ！本当ですね。。。大変失礼致しました！指摘してくださってありがとうございます！ (2020年5月6日 9時) (レス) id: 1bf06ece70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マキ | 作成日時：2020年5月1日 19時
