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私も覚えている。
彼は揺るぎ無い精神力で、幻など見なかったと言っていた。
私には当時の彼ほどの精神力があるだろうか？
み「柚木様なら大丈夫です。どうか、不安をお捨てください...！」
『...ありがとう、みちね。』
万華鏡を覗く鬼と負傷する隊士の間に降り立つ。
「誰でありんすか？あちきは、顔に大きな傷がある男をと。」
『彼は今は東京。此度合間みえるは私。闇柱。』
「お前は稀血ではなかろう！！あの稀血が...！あの稀血が欲しい...！！」
万華鏡がくるくると回され、後ろの隊士が私に襲いかかってきた。
一人は遠くまで吹っ飛ばし、一人は手刀、
一人は峰打ち、最後の一人は刀の柄を使ってみぞおちを打った。
そして、万華鏡が私に向けられた。
ーー姉様。
綺麗な薄紅色の着物を着た美月と、綺麗な庭。
鬼殺隊に入った私は、もう失わまいと心に決めていた。
一瞬だけ浸ってしまった私は腕を切り、痛みで幻術を解いた。
ポタポタと滴る血を無視し、鬼を見据える。
「ほんに...柱とはうっとうしいもの...！！」
ギリギリと歯軋りをしている。
『闇の呼吸、陸ノ型 暗転・飛ぶ斬撃！』
万華鏡を割り、首を斬ったと思った。
が、今のは本体じゃなかった。
『上か...！』
宙に跳び、空を蹴り目を瞑って間合いを詰める。
「？！」
『闇の呼吸、玖ノ型 影法師...！』
首を切り落とした。
「稀血...稀血...。」
そう呻きながら、鬼は消えた。
み「柚木様！すぐに薬を！」
『これくらい自分でやれますよ。それより、みちねも他の隊士の治療に当たってください。』
「わ、分かりました。」
この日、帰って寝付くと幻術に一度かかってしまったからか、久しぶりに昔の夢を見た。
ーーそうですね、私は立ち直れない弱い人間なのかもしれません。
ーーいえ！それはきっと違うと思います！
以前はここで美月の荒れ果てた姿が写ったけど、今回は違った。
ーー綺麗な笑顔だから...悲しみを抱えながら、前を向いてる璃子さんは、強いと思います！俺！尊敬してます！！
熱弁する炭治郎に、笑みをこぼしたのを覚えてる。
ーー私は炭治郎を尊敬していますよ。禰豆子ちゃんが戻れることをどうか、心から願わせてください。
そういえば、禰豆子ちゃんは現代に生まれているのだろうか？
.
気になったので、大祐に電話してみた。
大祐「実は...母なんです。」
記憶も特に戻っていないらしく、怒ると怖いんだそう。
妹が母...って変な感じなんだろうな。
.
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マキ(プロフ) - 無気力なおバカさん» ありがとうございます！ちょっと今お休みしてますが時間できたらまた頑張ります！！ (2020年5月23日 9時) (
レス) id: 1bf06ece70 (このIDを非表示/違反報告)
無気力なおバカ - 面白いです!!続きも気になる〜！続編頑張って下さい!!! (2020年5月11日 22時) (レス) id: 9900cccf42 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - 美穂さん» ありがとうございます！めっちゃ頑張れますっ (2020年5月8日 19時) (レス) id: 1bf06ece70 (このIDを非表示/違反報告)
美穂 - とっても面白いです。更新頑張ってください！ (2020年5月8日 12時) (レス) id: f7b3d5ed55 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - ナギさん» はっ！本当ですね。。。大変失礼致しました！指摘してくださってありがとうございます！ (2020年5月6日 9時) (レス) id: 1bf06ece70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マキ | 作成日時：2020年5月1日 19時
