[ハイキュー!!]守るべきモノ[鬼滅の刃]

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「国見ちゃん！！」

周りがバテてきている中、クレバーな英はきっと体力を温存していたのだろう。
スパイクが決まり、

青葉城西のマッチポイント。

飛雄が何やら日向と話して、菅原さんに喝をいれられたと見た。

きっと、及川さんが英をうまく使えているのを見て差を感じてしまった...？

ダメだよ。揺らがないで...！

飛雄はもう、独りじゃないんだから。







だけど、その瞬間は静かにやってきた。


日向にボールが来ると読まれていたのかもしれない。

最後はブロック三枚。



日向のスパイクは止められた。



31-33。



勝者、青葉城西。

敗者、烏野。

『......。』

負けた、と声に出したら泣いてしまいそうで、

言葉にならなかった。

スポーツの勝負は、負けたからといって死ぬ訳じゃない。

でも、悔しい。

悔しい。

悔しくて仕方がない。

俯く皆を見て、私は涙を流した。


会場を後にした、皆との食事では周りが泣く変わりに、私は泣かなかった。



.
.



影山side

帰り道、Aと2人になって聞きたいことがあった。

「お前、泣いてなかったな。」

『泣いたよ。体育館で。』

「そうか...。もっとわんわん泣くかと思った。」

『え？そう？』

「前だったらもっと泣いてたかと思ったから。」

『次のこと考えてた。』

笑顔で前を向くAはやっぱり前と変わった。

『次の目標は春高でしょ？それまでに出来ることはしないと。』

こんなに強いやつだったか？

『あ、そうだ。』

歩きながら俺の顔を軽く、ペチッと叩いた。
ビンタ案件、のか？

『気合い入れ直して、次行くよ！』

ーー飛雄は先に行っちゃったんだよ！！

今はAが、いい意味で俺たちの先を行ってんのか？

『じゃ、また明日。』

「...おう。」




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