好きにしいや 3 【JK】

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ぐーちゃんと付き合ってもうすぐ２年と半年。


初めから婚約(仮やけど)、なんて話やったから身構えてたけど、あの時オッパが言ったみたいに"結婚を視野にいれたお付き合い"って感じ。



けどやっぱりぐーちゃんが言ってた、"不安になる暇"なんてのは確かに無くて、日々ひしひしと愛を感じる毎日です……。

だってもう、ぐーちゃんの行動理念のほぼ全てが私。
……そんなことある？


一回ちょっと冗談で「ぐーちゃんは私のために生きてるん？(笑)」て聞いたら、ものすごいキョトンとして当たり前やんて顔で「そうやで？」って言われたもん。





「ほな、俺はユンギヒョンとこ行ってからまた迎えに来るからな？A、バイト頑張って。」



「うん、わかった。」



髪も伸び、少し大人っぽくなったぐーちゃんに相変わらず送り届けられ、白い息を吐いて何回も振り返り「すぐ迎えに来るから！」と言いながら帰っていくいつもの姿。


「まだこっち見てるわ(笑)」



勘違いしたことを謝った日から、なんか仲良くなったぐーちゃんとユンギオッパ。オッパの仕事の手伝い？をするようになり、まだ３年生の２月やとゆうのにもう既に内定を貰ったぐーちゃんは、カフェのバイトも続けながらこうやってオッパの所へ通ってる。


オッパは元々の仕事の方が忙しくなって本腰をいれるから、と一年くらい前にコンビニを辞めていった。やっぱり深夜バイトだけの人じゃなかったんやんって思ったけど、何してるのかは知らん。

たまにふらっと現れて、差し入れをくれて帰っていく。ほんまに忙しいんやなぁ…。





「そろそろトゥマラの新曲アップされますかね？」



大学生になったバイトくんが、仕事に入って早々顔を合わせ様に言ってくる。



「たしかにもうそろそろ新しい曲でそうやな。」




このトゥマラこと、to my loved one と言うのは2年ほど前から動画をアップし始めた、顔を出さない歌だけの男性シンガー。


"愛する人へ"の名前の通り、アップされる曲はただひたすらに一途な恋人への愛を歌うものばかり。



「あのSUGAが曲作ってるらしいですけど、歌ってる人どんな人なんですかね？トゥマラ聴くと僕もこんなに好きになれる恋人が欲しくなります…。」


その一途な歌詞から男女問わず人気を得ていて、再生回数が２年連続ランキング上位とか。


「こんなに愛されてる彼女さんも幸せやろなー。」



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