好きにしいや 2 【JK】

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言うだけ言ってすぐにタップした画面を見つめて、大きく息をはく。



「言ってしもた…。絶対困ってるな…、なんかゆーてたもん最後…、」



言うつもりはなかったけど、素直に話していたらついこぼれ落ちた気持ち。

そんなん言われても困るだけやとわかってんのに…。



まぁ、言うてしもたもんはしょうがない。
ぐーちゃんが忘れてくれるまで待つしかないか…。




と、またブルブルと震えだしたスマホ。
今度こそ画面を確かめれば『ぐーちゃん』の文字。



「え、なんでかけてくるん……、」



流石にあんなん言ったあとやから気まずいし、出ぇへんでもええやんな…？



ぐーちゃんゴメン、と思いながらまだ震えるスマホをベッドに伏せた。








「さてと、お腹空いたなー、何かあるかな…、」



ひとしごと終えた気分で伸びをして感じた空腹に、冷蔵庫を開けて食べ物を探す。



「ありゃー、ろくなもんないな。」



買いに行くか…、けどなぁ……。
どうしたもんか…。




腕を組んで悩んでいると、ピンポンと鳴るインターホン。



「こんな時間に宅配便？なんか頼んだっけ？あ、オンマからかも！」


はいはーい、と返事して玄関へ走り、鍵を開けドアノブに手をかけてガバッと扉を開いた。






「……………確認もせんと開けたらアカンやん。A。」




そこにはいつも来てくれる宅配便のおじさんではなく、耳にスマホを当てて、私を見下ろすぐーちゃんがいた。





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