好きにしいや 2 【JK】

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考えても状況が変わるもんでもないと、とりあえずお風呂を済ませて歯みがきもしてスッキリ。


…したのはいいけど、やっぱり戻りにくいなぁ。



コンコン、

「Aー？大丈夫ー？長くない？」



結構時間経ってみたい…。



「あ、もう出てるで！」



「そうなん？じゃぁ、開けるで？」



「え、」



カチャッと開いた扉からぐーちゃんが入ってくる。



「んふ、…お風呂あがりのAや…、昔から全然変わってないと思ってたけど、やっぱりちょっと幼く見えるな。かわい…、Aちゃん、」



懐かしむような慈しむような優しい目で、昔みたいに"Aちゃん"て呼んで撫でてくるから、なんかムズムズして恥ずかしくなってくる。



「ぐ、ぐーちゃんも入るんやろ？私向こう行ってるから！シャンプーとかは適当に使って！タオルはここ！」



そう言って慌てて隣をすり抜けて飛びだし、落ち着こうと水のペットボトルを取り出しごくごくと喉へ流した。



「着替え忘れたー」と出てきた上半身裸のぐーちゃんに口に含んだ水をちょっと吹き出してしまって、床を拭きながらもさっき見えたぐーちゃんの体にドキドキがとまらへんかった。



男の人ってあんなんなん？あんなぐーちゃんに抱き締められて…、



ソファで後ろから抱き締められた感覚が甦ってきてまた心臓がうるさい。

昨日耳元で聞いた声も低くてちょっと掠れてて…、



知ってるぐーちゃんじゃない。男の子じゃなくて男の人なんや…。





私は？変わらず昔のまま？
ぐーちゃんの知ってる"女の子"のままなん？

さっきも昔から変わってへんて、幼く見えるって…。ん？


結局すっぴん見られたやん…。



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