私には刺激が強すぎます！ 【JK】

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《10時半頃にエントランスで待ってますね。》


伝えられた時間通りにエントランスへ降りると、既にチョン・ジョングクが待っていた。


くぅっ…、格好いいな…。いかん。今日はそーゆーのじゃない。




「Aさんおはようございます。」


こちらに気付いたチョン・ジョングクがにこやかに挨拶をする。




はぁー、しまった。今日隣歩くんだったな…。めっちゃカジュアルな服で来たよ。

…違う違う、友達と遊ぶんだし 何でもいいんだよ。




「…おはようございます。」


「手、繋ぎます？」


「…どうしてですか？」


「デートですから。」


「デート…ではありません。」


「違うんですか？」



こんな会話してるとどうしてもジウちゃんの言葉を思い出す。「向こうは出会いのつもりかも」なんて、都合の良い解釈だ。


「さ、行きましょうか。」


「その前にAさん。僕の名前覚えてくれましたか？」


「覚えてますよ。」


「呼んでみてください。」


「チョン・ジョングクさん。」


「はい。そうですけど、そうじゃないです。僕もAさんと呼んでいるんですし、名前で。」


「あーはい、ジョングクさん。」


「さんはいらないです。」


こだわるな…。


「なんでもいいじゃないですか。」


「良くないです。呼ばれたいんです。ダメですか？」



あっ、またそうやって可愛い顔する！逆らえない自分が情けない…。

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