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邪念を払うように一心不乱に洗った食器達を戻ってきた店長がみて驚かれたけど、今はそうでもしていないと頭が爆発しそうで。
時間は当たり前に過ぎるし、集中してしたせいかあっという間にバイトの終わりの時間がやってきた。
ラストまで残る人達に挨拶して、ロッカールームで帰り支度をする。
さっき見回した時はもうジョングクはお店の中にはいなくて、もう外で待っているのかと焦って着替える私の手はボタンを上手くとめられない。
やっとのことで着替えを終えて、カバンを引っ掴んで裏口から外へ出た。
そこには壁にもたれて俯くジョングクの姿。
「お、おまたせ……」
「……ん、おつかれ」
少しつまりながら声をかけたら顔を上げてそう答えたジョングクに、「ジョングクもおつかれさま」と返す。
「……なに、急いできたの？ 髪、ボサボサだけど」
「えっ！ うそ、やだ……」
慌てて直す私に笑って、壁から背中を離して歩き出したジョングクの後を追う。
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作者名：おちゃこ
| 作成日時：2023年2月24日 11時
