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「これは恋の駆け引きだって！」
………むむ？
「……どういうことですか？」
「あれだよ、叩いてダメなら割ってみろ……ってやつ！」
「すいません。知らないです。しかもそれだともう砕けてません？」
「あれ？ 違ったかな？」と首を捻るテヒョンさんは、一体何が言いたいのか。
「Aちゃんが毎日好き好き言ってたのを辞めたら、ジョングクがどうしたんだろうって気にするかもしれないでしょ？」
「気にされなかったらどうするんですか。」
「それは、すぱっと諦める……とか？」
簡単に言うなぁ、もう！
「それ、結果がわかってるのでやりたくないです。」
「えー、わかんないじゃん。」
わかるんだよっ！ さっきのあしらわれ方みてたんでしょ！？ ならもうわかるじゃん！？
「ダメージ受ける未来しか見えないのでリスクは取りたくないです。」
「でも、もしかしたらジョングクが振り向いてくれるかもよ？ 付き合いたくないの？」
つき！ あい！ たい！ けど！
けど、そんなのありえないってわかってるから。
「あー、そういえばスマホにジョングクが酔った時の動画あったなぁ……。」
「…………」
「ふにゃふにゃで可愛かったやつ。あと海行った時の水着の………」
「テヒョンさん、」
「テテオッパ。」
「……テテオッパ。……しばらくとはどのくらいですか。」
「んー、1ヶ月……と言いたいとこだけど、まぁ1週間試してみよっ！」
「それくらいなら……、」
「オッケー決まりっ！ 早速今日からね！ あ、今日はもう言っちゃったか。じゃぁ明日から！」
「……約束のブツは、」
「成功報酬ってことで！」
「えっ！？」
「ほかの写真は送ってあげるからそんな死にそうな顔しないで(笑)」
「し、仕方ないですね……。絶対おくってくださいね？」
結局また上手く丸め込まれた気がするけど、テテオッパに頭を下げて次の講義に出る為その場を後にした。
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作者名：おちゃこ
| 作成日時：2023年2月24日 11時
