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「……俺はお前が羨ましいよ。」
「んえ?何がですか?」
俯いてぽつりと呟いた言葉は聞こえていたようで、首をかしげてこちらを見るジョングク。
「…ずっとひとりを想ってるとかさ…。……俺なんてまだ彼女のこと、全然知らねぇんだよなぁ…。」
……なに言ってんだよ俺は。
「……そんなのたまたまですよ。」
落ち着いた声に顔を上げてみれば、俺を見つめる目。
「…誰といつ出会うかなんて誰にもわからないですから。それに、早く出会ってたってなにもしなければ結局一緒です。俺みたいに(笑)。」
「ふっ…、お前が言うと説得力あるな(笑)」
「告白もしないで遠ざけて…何年片想いしてたと思ってるんですか(笑)……けど、俺は一緒にいた時間の長さなんて関係ないと思ってます。ユリに出会うのがいつであろうと、俺はユリに恋してた筈ですから。……多分ですけど。」
「そこは言い切れよ(笑)」
「んふふ(笑)…………なにも知らないならこれから知ればいいんです。そばに居なくなってからじゃ遅いですよ?ヒョン。」
「はっ、生意気な弟だ…。」
「へへ、情けないヒョンですねー。俺だってまだユリの知らないとこあるんですから。この間も、ウインク出来ないの初めて知りました。」
「なんだよ、それ(笑)」
「両目ぎゅってしててすんごい可愛かったです。それに、キスする時に目を…、」
「あ、その話はヤメロ。」
「え?なんでですか?」
「なんでもだよ。」
「あとは、太ももの…」
「おい、やめろって。……そんなん聞いたら次会い辛ぇだろうが。」
「んふふ(笑)」
「チッ、わざとかよ…。」
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おちゃこ(プロフ) - よしさん» よしさん!読んでもらってありがとうございましたー! (2022年2月17日 22時) (レス) id: 0ebb2ec182 (このIDを非表示/違反報告)
よし(プロフ) - やっと読めました〜なんだか好きにしいやも読み返したくなりました。このシリーズ好きなんでスピンオフ嬉しかったです! (2022年2月16日 22時) (レス) @page50 id: 6715417556 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃこ(プロフ) - りるさん!前にもコメント頂いたことありますよね?違ってたらごめんなさい💦終わりかたがグタグダしてしまってちょっと申し訳ない気持ちです😅このシリーズ結構気に入っているのですが、なかなか話が思い付かなくて…。 (2022年1月19日 14時) (レス) id: 0ebb2ec182 (このIDを非表示/違反報告)
りる(プロフ) - もう終わっちゃいました(*´^`)もう少し見たかったです、ジョングクとゆりちゃんの絡みも楽しいですし終わってしまうの残念です (2022年1月19日 6時) (レス) @page50 id: a036f71cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おちゃこ | 作成日時:2021年11月23日 19時