18 ページ18
.
しばらく続いた客の訪問に対応してる間にどうやら食べ終わったらしい彼女の声が聞こえ、丁度よく途切れた客足にまた彼女へと近づく。
「メシ、食ってくれてありがとな。ごみは片しとくわ。」
振り向いた彼女はやっぱりどこか困り顔で、俺をチラリと見てまたどこかへ視線を投げた。
「………さっきも言ったけど、無理矢理俺に付き合わせて悪かった。別に困らせたかったわけじゃねぇんだ。」
合わない視線にチクリと胸が痛んだ気がした。
「…あーっと、……お菓子、食べられそう？や、まぁ無理にとは言わないけど…、俺一人でも…、まぁ、」
「……………───です。」
「え？」
消え入るような声は上手く耳に入ってこなくて、少しまぬけな声が出た。
「…お腹いっぱい、です。」
「……そうか。」
だよな。まぁそうなるよな。俺がそうなるように仕向けてんだから。
「………だから、また次の時にでも…いいですか……？」
彼女の口からでた意外な言葉に、冷えていた頭がまた動き出す。
「………いいのか？あんたに無理はしてほしくない。」
「………ほんとに迷惑とか困ってるとかじゃないんです…。むしろその逆っていうか…。」
目線を泳がせて落ち着かない様子の染まった頬と耳が、雄弁に語ってるようにしか思えねぇんだけど、これってそのまま受け取ってもいいよな？
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 705人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おちゃこ(プロフ) - よしさん» よしさん！読んでもらってありがとうございましたー！ (2022年2月17日 22時) (
レス) id: 0ebb2ec182 (このIDを非表示/違反報告)
よし(プロフ) - やっと読めました〜なんだか好きにしいやも読み返したくなりました。このシリーズ好きなんでスピンオフ嬉しかったです! (2022年2月16日 22時) (レス) @page50 id: 6715417556 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃこ(プロフ) - りるさん！前にもコメント頂いたことありますよね？違ってたらごめんなさい💦終わりかたがグタグダしてしまってちょっと申し訳ない気持ちです😅このシリーズ結構気に入っているのですが、なかなか話が思い付かなくて…。 (2022年1月19日 14時) (レス) id: 0ebb2ec182 (このIDを非表示/違反報告)
りる(プロフ) - もう終わっちゃいました(*´^`)もう少し見たかったです、ジョングクとゆりちゃんの絡みも楽しいですし終わってしまうの残念です (2022年1月19日 6時) (レス) @page50 id: a036f71cec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おちゃこ
| 作成日時：2021年11月23日 19時
